昨夜はにわか雨が降った東京の空ですが、今日は澄み切った青空が広がりました。


今日は宝塚を卒業する雪組の彩吹真央さんの旅立ちの日です。


最近は細々としか観ていない宝塚ではありますが、それでも昨年末の退団発表の衝撃は今でも忘れることはできません。私が知っている、私が好きだった宝塚はもうなくなってしまうのではないかという形容しがたい失望と切なさ。


そして今日までの間に、映像や舞台を通して見た彩吹さんとブログなどを通じて彼女を支えるファンの方がたのただひたすらに彼女を思う深く優しく温かい気持に触れて、あらためて宝塚の持つ美しさについて考えさせられました。


女性ばかりの劇団であり、ファンも大半が女性であり、スターシステムで成立している宝塚は、通常でも楽しさと同じくして色々な感情が渦巻く場所でもあると思うのですが、ファンの方が自分の悲しさ、寂しさや胸に抱える様々な気持を乗り越えて、何よりもただひたすらに彩吹さんを思い、彼女の幸せを願う姿に触れて、「スターを愛するファン」によって宝塚はここまで続いてきたことをあらためて強く感じました。


もちろん、ただひたすらにその人を思うという気持は、どこにでもある普遍なものではあると思うのですが、宝塚という場所だからこそその気持がより純度が高く美しいものとして現れるのではないかと思うのです。


ニュース映像で見た宝塚大劇場千秋楽の彩吹さんの「幸せでした」という言葉と笑顔は、何ともいえず美しく、きっと沢山の深い愛情に包まれたからこその美しさなのではないかなと思いました。


今日もきっと劇場の中も外も沢山の愛情に包まれているのではないかと思います。

幼い頃から宝塚が好きだったという彩吹さん。

私が好きな宝塚のナンバーに「タカラジェンヌに栄光あれ」がありますが、卒業にかえてそっとエールを送ります。


彩吹真央に栄光あれ


今日の空のようにこれからの人生も澄んだ美しいものでありますように。


このように沢山の人に愛されたスターの姿、そしてファンの姿をこれからの宝塚を作っていく人たちにずっと忘れないでほしいと心から願っています。