遅ればせながらですが・・
女子フィギュア史上初!トリプルアクセルをショート・フリープログラムで計3回決めた浅田真央選手、おめでとうございます!
浅田選手にとっては悔しさのある銀メダルだったかもしれません。
それでも、今シーズン序盤の不調からここまでに立て直してきた彼女の努力、なによりも女子フィギュアではまだ誰もフリープログラムで2回成功していないトリプルアクセルを決めたこと、それだけでも価値ある銀メダルだったと思います。
今シーズン最初にこのフリープログラムを見たときは、浅田選手には合わないのではないかと思ったのですが、その後インタビューで「まだ完璧に滑っていないのに変える気はない」としっかりと話す浅田選手に、その意思の強さと難しいものに敢えて挑戦し続けるアスリートとしてのプライドを感じ、何とかオリンピックで彼女の思いが叶ってほしいと願っていました。
フリー本番でミスが出たことは残念でしたが、彼女がいかにこのプログラムに賭けてきたかが伝わる気迫のステップには圧倒され、心打たれるものがありました。
フィギュアスケートも年々振付やプログラム構成が進化し、その中で高い技術を競うのは大変なことだと思います。美しい衣装や音楽、振り付けももちろんフィギュスケートの魅力ではありますが、やはりそこに常に上を目指し挑戦し続ける姿があってこその競技としての感動があるのでは・・と今回の大会では実感させられました。
これまでのオリンピックでのフィギュア観戦で最も私の心に焼き付いているのは、1992年アルビール大会での伊藤みどり選手のフリープログラムでのトリプルアクセルです。当時日本女子史上初の金メダルも有り得るのではと期待を一心に背負ってショートで4位。フリーで最初に飛んだトリプルアクセルは転倒したものの、後半で予定になかったトリプルアクセルを見事に成功!ラフマニノフの協奏曲にあわせてトリプルアクセルが決まった瞬間の感動は今でも鮮明に覚えています。
パイオニアとしての意地と誇りで飛んだトリプルアクセルはいつまでも心に残るものでした。
浅田選手の今回の快挙もきっといつまでも記憶に残るものになると思います。
これからも挑戦し続けるその姿を応援していきたいと思っています。
4年間好不調の波と闘いながら、フリーをミスなく滑りきった安藤選手、会場を沸かせた鈴木選手の健闘にも拍手を送りたいと思います。
男子同様女子も出場選手全員が入賞!!
日本のフィギュアがここまで層が厚くなったんだなあと感慨深いものがありました。
本当に皆さん、お疲れ様でした!
アルベールビル大会伊藤みどり選手のフリープログラムです。
今のような凝った振り付けはなく、シンプルですが彼女のトリプルアクセルは今みても色あせないものがあるとおもいます。
よかったらご覧ください→コチラ
追記
カルガリー大会での伊藤みどり選手のフリープログラムを見つけました。
まだトリプルアクセルは飛んでいませんが、演技終了後は観客全員が総立ちの素晴らしい内容です。
アメリカ放送字幕付きです→コチラ