舞台に続いて、2009年に観た映画も振り返ってみようかなと思います☆


映画も大好きなのですが、舞台との両立が難しく年々映画館で観るチャンスが減ってきておりますあせる

そんなわけで!?DVD観賞の分も入れてみました(^^ゞ


昨年9月までは観た映画を書いているので→コチラ  10月以降ということで・・・


10月

「地上5センチの恋心」(DVD) 

昨年観た映画の中で一番幸せな気持になれた1本。

珍しく感想記事を書いているので(笑)詳しくは→コチラ を♪


「幸せはシャンソニア劇場から」

期待が大きすぎたせいか・・いまひとつ劇場というものに賭ける主人公達の情熱が伝わってこなかったような・・。

同じく劇場をテーマにした映画「ヘンダーソン夫人の贈り物」はとても胸に残るものだったのでついあのような味わいを予想してしまったのがいけなかったのかも。ちょっと残念でした。


「パリ空港の人々」(DVD)

お勧めいただいた映画なのですが、「地上5センチの・・」とはまた違った意味で心に残る大事な映画になりました。すべてが水彩画のような淡いタッチのようでいて、どれもがじわじわと心の奥に染みてきて、ラストシーンでそれがいつまでも消えないものになったような・・私にとって忘れられない1本になりました。中でもパリの風景が実に効果的に使われていて心の奥底に響く感動があり、このような映像の前には台詞など必要ないんだなと、まさにこれこそ映画の持つ力なんだなあと実感させられました。

17年前の作品ですが、映画館で観てみたかったです。


「マドモアゼル」(DVD)

「パリ空港・・」にすっかりはまってしまったので(笑)同じ監督フィリップ・リオレの作品を観てみました。

こちらも期待通り、ツボにはまる作風でした(*^.^*) 偶然であった男女の24時間だけの恋を描くラブストーリー・・と聞くと一見よくありがちな映画かと思ってしまいそうですが(笑)それをここまで素敵に描けるのはさすがフランスというお国柄なんでしょうか。タイトルの意味が映画の中でわかりますが、その使い方も洒落ているなあと思いました。90分強という短い時間で無駄を省いた作りになっている分、後から余韻が感じられました。


「地下室のメロディー」

名優ジャン・ギャバンとアラン・ドロンがスクリーンで観られる!とシアター・イメージフォーラムまで行ってきました♪1963年の作品で全編モノクロ。2人が企てる強盗計画は、今の世ではもう成立しないような古きよき時代の手法ですが(^^ゞだからこそ感じられるロマンの香りとでもいうようなものが全編から漂っていました。そして圧巻はやはりラストシーン。やはりこれも映像でなければ表せない強烈に印象に残るものでした。スクリーンで観ることができてよかったです。アラン・ドロンはただの2枚目かと思っていたのですが(^^ゞさすがでした。


「コーラス」(DVD)

「幸せは・・」が自分にはいまひとつだったので、名優といわれるジェラール・ジュニョの作品を他で観てみたくてレンタルしました。こちらはとてもよかったです。問題児が集まる少年院に赴任した先生が音楽を通じて生徒と交流してく物語。いかにも・・の展開になりそうでいながら、ハリウッド映画的にならないところにかえってグッときました。コーラスの美しさは本当に素晴らしかったです。


「SOUL KITCHEN」(2009ドイツ映画祭にて)

ハンブルクにあるレストランを舞台にした喜劇。ドイツ映画祭上映作品で日本ではまだ未公開の映画です。森の国ドイツの中で唯一海に面している北ドイツのハンブルク。北国でありながら、どこかおおらかさや明るさ、異国情緒が感じられるのはそんなところもあるのかなと思ったり。上映後のティーチ・インで主人公の恋人ナディーンの祖母役モニカ・ブレイブトロイさんが撮影中に亡くなったことを知りびっくり。「4分間のピアニスト」のピアノ教師の厳しく温かい演技が印象的でした。是非日本でも公開されて彼女の最後の演技を沢山の人に観てもらいたいです。


「ラスト・コーション」(DVD)

2008年公開時に、周りで評判がよかったものの見逃していたので、やっとレンタルで観賞。

国の機密を背負い誰も信用できない男の孤独や哀しさが、トニー・レオンのまなざしから伝わってきて胸に迫るものがありました。


11月

「パリ・オペラ座のすべて」

創設されてから348年になるパリ・オペラ座の裏側に密着したドキュメンタリー。レッスン風景だけでなく裏方スタッフやオペラ座の屋上なども映し出され、その芸術を生み出している現場を体感できましたが、一番心に残ったのは芸術監督ブリジット・ルフェーブルさんの情熱。ルフェーブルさんに関してはまたゆっくり書いてみたいと思います。シャガールの天井画は一瞬しか映りませんでしたが、やはり素敵でした(*^.^*)


「空気人形」

オリジナルにこだわる是枝監督がどうしてもこれだけは映画化したいと長年思い続けてきただけあって、映像もその世界観も心の奥底にずきんと響いてくるようでした。人形を演じたペ・ドウナ。彼女なしでは絶対成立しなかった人形そのもののプロポーション、純粋で透明感ある演技。ラスト近くでの表情は涙なしには見られませんでした。

オダギリジョー氏は「悲夢」よりこの映画のほうがずっといいなあと思いました。万人向けではないかもしれませんが、観ることができてよかったです。


12月

「アニエスの浜辺」

81歳になる映画監督アニエス・ヴァルダのドキュメンタリー映画。

年齢を感じさせない独創性や茶目っ気、ユーモアが画面から伝わってきました。「ロシュフォールの恋人たち」のジャック・ドゥミ監督の妻でもあり、その交友関係の幅広さにも驚かされました。


「ゴールデン・スランバー」(試写会)

お誘いいただいて、2010年1月公開の映画を一足早く試写会で観ることができました♪

一見ありえないようなストーリーながら二転三転するスピード感あふれる展開の中に、人とのつながりやほろっとしたり笑えたりする要素もちりばめられていて、本当に楽しい映画でした!主役の堺雅人さんはじめ役者さんも皆はまり役で、ちらっとしか出ない方(笑)も含めてピッタリ♪誰ひとり浮くことなくぴたっと作品に溶け込んでいるのは、やはり監督の手腕もあるのだろうと思います。実に気持のよい映画で、この作品で2009年が締めくくれてよかったなと思いました。今月末公開ですが、オススメの1本です♪


秋はけっこう映画を観ていた気がしたのですが、ほとんどがレンタルでそしてほとんどがフランス映画(笑)

一度はまると偏る傾向は、舞台も映画もあまり変わっていないかもしれません(^^ゞ


今年は本数はさておき?バランスよく観ることができたらなあと思っています。

ますますミニシアター傾向になりそうではありますが・・(^^ゞ


今年も心に残る映画に出会えますように・・ドキドキ