日曜の夜、久しぶりに覗いたPCで目にした訃報。

お別れの言葉を書きたいと思いながらも、どうしても書くことができず・・・。


一夜明けた今、言葉では言い表せない喪失感が広がっていくのを感じています。


大浦みずきさん(なーちゃん)。


私が一番夢中になって(おそらく一番純粋に)宝塚を観ていた時代に出会ったスターのひとりです。



大好きな剣幸さん(ウタコさん)の同期生ということでその名を知ったなーちゃん(やはりこの呼び方が一番しっくりきます)ですが、初めてそのダンスを目にしたのが、当時彼女が在籍していた星組のショー「クレッシェンド!」

(大好きな小原弘稔先生の作品でもありました)

やはり名ダンサーだった風間イリヤさんと2人で「スィングしなけりゃ意味がない」の曲にあわせて踊る姿は、そのメロディーとあいまって実にゾクゾクするかっこよさで、お子様の私にとっては人生初のダンスカルチャーショックでもありましたドンッ

その後、花組に異動してからの活躍は私が書くまでもありません。高汐巴さん(ペイさん)との大人っぽいコンビ、そしてその後「ダンスの花組」と呼ばれるようになったショーの名作の数々。。


手の指先から脚のつま先まで神経が届いている繊細で、エレガントなダンスは本当に素晴らしかった。

特に黒燕尾のダンスの美しさは絶品で、今の宝塚の男役が目指すダンスの基本になったのではないかと思います。


目を閉じると、沢山のショーの名場面が浮かんできます。そして、サヨナラ公演千秋楽で、花組生全員とテープでつながって歌った花組にとって、そして宝塚にとっての名曲「心の翼」。「アデュー東宝劇場」のイベント(最後にペイさんと手をつないで涙ぐんでいた姿が忘れられません)での歌声は今でも心に残っています。


同期生ウタコさんのファンとしても、宝塚のファンとしてもなーちゃんは特別な存在でした。

いつまでも元気で輝いていてほしかった・・。


彼女に憧れて宝塚に入団し、数多くのスターが生まれたことを思うと、彼女の残した財産の大きさは計り知れません。

そして私にとってもその舞台は宝塚ファン人生での大きな財産です。


なーちゃん。


素敵なダンスをありがとう。

これまで踊ってきた体と足を天国でゆっくり休めてくださいね。

美しい黒燕尾、いつまでも忘れません。


心からご冥福をお祈りします。