今日は宝塚星組東京公演「My dear New Orleans/ア・ビアント」の千秋楽。


この公演で星組トップスター安蘭けいさんが卒業されます。


宝塚ファンでご贔屓スターの卒業を見送った経験がある方なら誰しもがきっと抱いたことのある「寂しさ」や「切なさ」、そして夢や希望や力をもらったことへの「感謝」・・言葉では言い表せないそんな沢山の気持が今日の東京宝塚劇場にはあふれているのではないでしょうか。


ちょうど12年前の4月に久世星佳さんをお見送りしたことを思い出しながら、そんな気持が蘇ってきました。

久世さん&旧東宝劇場のサヨナラと共に、宝塚をいったん(!?)卒業した私ですが、ちょうどその頃新進男役として注目を浴びていた安蘭けいさんは、大好きだった剣幸さんに似ているといわれていたこともあり、心のどこかでいつも気になる存在でした。


宝塚から離れていた時期も、安蘭さんがトップになったらまた宝塚を観にいこうと思っていたのですが、まさかこんなにその道のりが長いとは思わず・・もしかしたら辞めてしまうのではと日生劇場「雨に唄えば」を観にいったりもしました。お披露目は残念ながら観にいけなかったのですが、ファンの方にもご本人にもさぞ感慨深いものだったのでは・・と遠くから祝福した2年前を思い出します。

昨年の「スカーレットピンパーネル」の大成功は、彼女のこれまで培ってきたもの全てが花開いたような感動があり、観ていて何度も涙がこぼれました。



もしかしたらもっと早く頂点にたてていたかもしれない。

けれどもここまで頑張ったからこそ、彼女の舞台で宝塚を初めて知ったという幸せな観客を沢山生むことができたんだなと思います。それは宝塚のためにも幸せなことだったのではとあらためて感じています。

色々なことがあったかもしれない道を諦めることなく、宝塚を愛し続け、前進し続けた彼女の輝きは星組の方たちはもちろんのこと宝塚にとっても大きな輝きとなっていつまでも光り続けるのではないかなと思います。

今回のサヨナラ公演でも全身全霊で歌う彼女の姿は劇場を照らす大きな光のようでした。



その輝きがずっとずっとこの先まで宝塚の中で受け継がれていきますように。

そんな光を残してくれた安蘭けいさんに心からの感謝をこめて・・


お疲れ様でした&ありがとうドキドキ