先月の記事 に書いた5月にシアタークリエで上演されるミュージカル「この森で、天使はバスを降りた」 の特別イベントに当選ビックリマークし、4/5(土)お台場シネマメディアージュに行ってきました♪


受付を済ませて劇場に向かうと、このミュージカルのポスターが。


The Best of Times


このシネマメディアージュで映画を観たことはありましたが、映画ではなくミュージカルのポスターが掲示されているのを見て、今日は特別な日なんだなあとイベントに当選した実感が湧いてきました。


まずこのミュージカルの元となった映画「この森で、天使はバスを降りた」(原題:The Spitfire Grill)を観賞。公開当時話題になっていましたが見逃していて、DVDでしか観ていなかったので、大きなスクリーンで観賞できることがまず嬉しかったです。

さびれた町ギリアドで人生をやり直そうとする少女パーシーの哀しさを秘めた瞳や、心に傷を抱えながら生きている食堂「スピットファイヤーグリル」の女主人ハンナの苦しさ、その純粋さゆえに夫に馬鹿にされている心優しいシェルビーが自立にめざめていく表情などが、スクリーンを通してよりリアルに伝わってきました。

舞台を劇場で観るのと同じように、映画もスクリーンで観てこそだなあとあらためて実感しました。


映画が終り、いよいよミュージカルキャストの登壇です。

パーシーに恋する青年ジョーの藤岡正明さん、ハンナの剣幸さん、パーシーの大塚ちひろさん、シェルビーの土居裕子さんが舞台に並びました。


まず最初に一言挨拶。

大塚さんは「頑張ります」と本当に一言(笑)その表情から頑張ってるんだなあという気持が伝わってきました。

剣さんは「おばあさん役は初めてです(年齢設定は70歳位)」と。元気よく(笑)そう話す姿からはとても想像がつきませんが、どんなハンナを見せてくれるのか今から楽しみです!

土居さんが「自分とここまで真逆なキャラは初めてです」と。ブロードウェイキャストCDを聴く限りでは、シェルビーの歌声はまさに土居さんそのもので、ピッタリ!と思っていたので、意外でした(笑)シェルビーの持つピュアな部分が土居さんの歌声にとてもマッチしていると思うので、こちらも楽しみです♪

藤岡さんは「皆さんが話したので僕は何も話すことはありません」としょっぱなから笑いをとってくれます(笑)


その後のトークでは剣さんがお稽古場の様子など話してくれたのですが、和気藹々としてすごくいい雰囲気なのが伝わってきました。舞台は映画と違って登場人物が7人だけなので、このチームワークがいい舞台を作ってくれるのではないかなと思いました。

土居さんはこのミュージカルの歌曲はパーカッションがなくギターやバイオリンなど音が優しくてフォークカントリーのイメージというようなことを話してくれました。私は最初聴いたとき、ちょっとアイリッシュミュージックに似ているなあと感じたのですが(バイオリンが入っているからでしょうか)素朴な感じがこのミュージカルに合っているなあと思います。早く劇場で聴いてみたいです音譜

藤岡さんは大作「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」ではほとんど台詞がなかったので、毎日抜き稽古(ひとりだけの稽古)で秘密特訓(ここで話してる段階でもう秘密でも何でもなくなってますが 笑)だと話し、また笑いを誘います。いや~こんなに面白い人だとは思いませんでした(笑)


トークの後はミュージカルのナンバーから2曲を披露。


1曲目は藤岡さんと大塚さんのデュエットで「ギリアドの森」(This Wide Woods)を。

藤岡さんの歌を初めて聴いたのですが、深く伸びのあるいい声で聞き惚れました。ジョーの持つギリアドという町への閉塞感とまだ見ぬ世界への憧れ、途中から大塚さんのパーシーとのデュエットで希望に変わっていく気持が伝わってきてさすがだなあと感心。大塚さんとの声もよく合っていましたラブラブ


2曲目は大塚さん、土居さん、剣さんで「一番近いパラダイス」(The Color of Paradise)

CDの中で一番好きな曲だったので、このイベントで聴くことができて感激でした!

このミュージカルのテーマが詰まった曲なので、一体どんな感じになるんだろうとワクワクしていたのですが、大塚さん、土居さん、剣さんと歌い継いでいって、3人の声がひとつになった瞬間は本当に感動しました。絶対いいミュージカルになる!!と確信した瞬間でした。


今回はブロードウェイキャストCDを予め聴くことができてある程度内容を知った上でイベントに参加したので、まっさらな状態での感想ではないのですが、その分日本語での歌詞はどうなっているのだろうか、キャストの方達はこの作品をどう感じているのだろうかなどの興味や楽しみがありました。このイベントに参加して、演じる方達の生の声やナンバーを聴くことができたことで、より一層このミュージカルへの思いが深くなりました。


映画とは又違って、舞台という制約がある限られた空間の中で絞られた登場人物だからこそ表現できる悩み・苦しみ、素晴らしい楽曲、そして何よりもアメリカンミュージカルの真髄ともいえる明日への希望を感じさせてくれる作品になるのでは・・と。この作品の持つテーマが舞台ならではの力でより心に伝わってくるのではと期待しています。


キャストの皆さんお疲れ様でした!

来月の舞台を心から楽しみにしています♪


素敵な夜をありがとうございましたドキドキ