2/11(水)リーガロイヤルホテル東京にて観賞♪
出演:剣幸 福井貴一
彼の平和な生活を乱したのは、突然''隣人''となった彼女。 年齢・職業不詳。夜中に大騒ぎをしていたかと思えば、早朝から元気に体操。性格は謎。態度は予測不可能。 顔を合わすたびに、喧嘩を繰り返しつつも、なぜか彼女に惹かれていく彼。 偶然にも隣人同士となった男女の、行き当たりばったりの恋の行方は…?
(チラシ解説より)
ディナータイムの後に60分のミュージカルコメディと15分ほどのショータイムがセットになった形式のディナーショー。
ディナーショーというものには何度か行ったことがありますが、このようにお芝居仕立てになっているものは初めてでした。
前方のステージとは別に場内後方にもミニステージがあり、これはかなり客席に降りてくるのかな?と思っていたのですが想像以上にフルに場内を動き、歌い、踊るもので、どこからでも楽しめる構成になっていました。
福井貴一さん演じる彼は、ちょっと気弱でお人よしなサラリーマンの田中はじめ。剣幸さん(ウタコさん)演じる彼女は、強引で破天荒な性格(でも実は寂しがりやでロマンチストな部分もあり!?)の三条ゆかり。まずこの役名が何ともベタでそれだけで笑えます(笑)前方のステージは仕切りで分かれた2人の部屋が正面から見える設定になっていて、時には部屋の中で時にはベランダに出て丁々発止のやりとりが繰り広げられます。
ウタコさんは実は田中はじめの素行調査を依頼された女私立探偵。彼女は大のジュリーファンという設定で、何かあるたびにジュリーの曲がかかるのですが、これが歌詞も含めて絶妙のタイミングでいちいちオカシイ(笑)ジュリーファンの方がご覧になったらかなりツボだったのではと思いました
変装して尾行するシーンではすまして客席に座ったり(このシーンのBGMがお約束の?ピンクパンサーなのもおかしかった 笑)素性がばれそうになって水を吹いてみたり(これが上手なんですよね~とこんなとこにも感心 笑)と笑わせてくれたかと思えば、快活に歌い上げるシーンやしっとり歌うシーンではそののびやかな歌声で場内を魅了してくれたウタコさん。ちょっと男勝りで、でもあまり表には出ない女性らしさもさりげなくにじみ出ていて、もしかしたら当て書きなのかな?と思ってしまうくらいのはまり役でした
その強引な三条ゆかりに困惑しながら時には憤慨しながら、だんだん彼女のペースにはまっていく田中はじめの福井さん。受けのお芝居が絶妙で、気弱な彼のおかしさがよく出ていました。そうかと思えば、酔っぱらってクダを巻くシーンはエネルギー全開で、その変わりっぷりがさすがでした。
もちろん歌も素晴らしかったです♪
歌あり笑いありであっという間の60分間が終り、5分ほどの休憩をはさんでショータイム
まず福井さんが「レ・ミセラブル」からジャベールの歌う「スターズ」を。
トークでも話されていましたが20年前の初演でアンジョルラスを演じていた福井さんを思い出し、
その味わい深く素敵な歌声にいい年月を重ねてこられたんだなあと感じました。
是非ジャベールで歌う福井さんを観てみたいです
そしてピアノのイントロが・・もしやこれは・・・「ナイト アンド デイ」!!
白いドレスのウタコさんが冒頭の部分を歌いながら登場です。
ドラマティックな歌いだしにそれだけですっかりノックダウン
たった1曲で1本のショーを観たようなゴージャスな空間が広がります。
これが聞けただけでもきてよかった!!そう思える素晴らしい歌声でした
このあとのトークもお芝居同様息があったやりとりで楽しく、最後に2人のデュエットで「バードランドの子守唄」を。ピアノが奏でるジャズの旋律に2人の歌声が気持よくマッチしていて、上質な大人のジャズを味わいました
残念ながら歌はこれでおしまいで(もっと聞きたかった!)あとは今後のスケジュールなどをお2人が話して終了となりました。
お2人は今回が初顔合わせとのことですが、お芝居の波長もよく合っていて、声もとても魅力的なので、是非また何かの機会に共演してほしいなあと思いました。
残念ながら体調上の理由で、ディナーはほとんど食べられなかったのですが(涙)それでも行ってよかったと思えるとても楽しいショーでした!
また、ディナーショーではどうしても来る人数が限られてしまうので、違う場所でこのような楽しいショーが上演されてもっともっと沢山の人に観てもらえたら・・なんて思ったりもしました。
外は寒かったけれど、とても楽しく暖かい夜でした♪