横浜バロック室内合奏団コンサートマスター ヴァイオリニスト 小笠原伸子です
こんにちわ
ヴァイオリンの小笠原伸子です
ヴィヴァルディの四季 冬の聴きどころ 美しい第2楽章 ピチカートで表現される雨の音
今日は「冬」
ヴィヴァルディの住んでいた
ヴェニスは
イタリアでも北の方
やはり冬は雪も降ると想像します
でも、雪国の人ほどは雪になれていなくて
滑らないように一生懸命気をつけて歩いたり
それでもすってんころりと転んだり
氷の上をそっと歩いたのに
氷が割れてしまったり
悪戦苦闘する人々の様子を
音楽で表現しています
今から8年ほど前
シベリアのマイナス20度の真冬に
ロシアのオーケストラで
この冬を演奏した時に
雪で滑らないように歩いている様子を表現しましょう
と、オーケストラの人たちに提案したら
「僕たちは雪の中をスイスイ歩けちゃうから
そんな感覚わかんない!!」
と言われて大笑い、納得した想い出もあります
国によってとらえ方も違ってくるのでしょうね
と言う事で
ヴィヴァルディのソネットです
第1楽章
冷たい雪の中で凍えそうに震え
恐ろしい風がひどく吹きすさぶ中
常に足踏みしながら駆け足で進むが
余りの寒さに歯の根が合わない
第2楽章
満ち足りた静かな日々を暖炉の前で過ごす
外はと言えば雨が降りしきっている
ヴィヴァルディの四季の中でも
冬の第2楽章は
特別の美しい曲で
単独で演奏されることもあります
伴奏の
弦をはじく音
ピチカートが
雨の音を表現しています
第3楽章
氷の上をゆっくり進む
すべって転ばないように気をつけて
くるりと回った途端にすってんころり
再び氷の上を進み 強く駆けた途端
氷が割れて穴がぽっかり
鋲を打った頑丈な扉から出て見れば
シロッコ 北風 すべての風が押し合いへし合い
これが冬 だがこれもまた冬の楽しみ
ヴィヴァルデイの四季は
正式には
ヴァイオリン協奏曲作品8の12曲中
第1番~第4番 春、夏、秋、冬
をまとめて言う総称で
バロック音楽を代表する曲として
世界中の人に愛されています
標題音楽の元祖のような曲で
分かりやすく
楽しめますので
機会があったら
是非全曲聴いてみてください
来月7月8日に
横浜バロック室内合奏団定期演奏会でも
全曲演奏いたします
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今日の最後までご覧いただき有難うございます
今日もどうぞ楽しい1日をお過ごしください
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ライフワークはバッハの無伴奏全6曲を演奏し続けること
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