■ 序章:赤信号は止まれ…のはずが

信号待ちの交差点でふと気づくと、なぜか前にズイズイと進んでいく歩行者がいる。
横断歩道の白線をはみ出し、車道に鼻先を突っ込むような勢い。
あれ、君の前世はF1レーサー?それとも100m走のスタート練習?


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■ 彼らは何を目指しているのか?

前に出すぎる歩行者たちを観察すると、いくつかのタイプに分類できる。

1. フライングチャレンジャー型
 青になる0.5秒前にフライングスタートを切りたい人。
 まるで「金メダルがかかってます」と言わんばかり。


2. ポジション取り必死型
 「最前列じゃないと不安!」とライブ会場気分で一歩でも前へ。
 後ろの人から見れば、ただの危険物。


3. 気づけば最前線型
 スマホをいじってるうちに、いつの間にかジワジワ前進。
 気づいた時には「おや?車道に私の靴先が…」。





■ 運転手目線の恐怖

車を運転している側からすると、あれはもうホラー。
「えっ、君、今そこ立ったらミラーに映らんやん!」
「赤信号なのにもう歩き出しそうで心臓に悪い!」
──と、余計な冷や汗をかかされる。


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■ なぜ前に出てしまうのか?(勝手な推測)

心理学的仮説:早く渡りたい気持ちが、無意識に体を前へ押す。

習性仮説:電車のドア前に並ぶ日本人の「待つ=前へ詰める」DNA。

自己主張仮説:赤信号だろうが「オレが主役だ」とアピール。


真相は本人のみぞ知る。


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■ 結論:一歩引いてこそ粋

赤信号は「立ち止まれ」という社会の約束。
なのにわざわざ車道へせり出しても、結局は青になるまで進めない。
だったら後ろで余裕の顔して立ってた方がカッコいいんじゃない?

次に見かけたらこう思おう。
「彼らは人生のスタートラインを、誰よりも前に切りたい人なのだ」と。