「この件、任せるよ」
――その言葉を聞いたとき、背中に走るイヤな予感。
それはまるで、笑顔で渡されたプレゼントが中身まるごと時限爆弾だった、みたいな気分である。
「任せるよ」って、一見すると信頼の証っぽいけど、実際は責任をあなたにすべて丸投げする魔法の呪文。
このフレーズが出た瞬間、指示はなくなり、サポートも消え、何より「途中で相談しても返事がない現象」が始まる。そう、自由と孤独のハーモニーである。
しかも最初は「方向性だけ決めてくれればいいよ」とか言ってたのに、いざ完成間近になると「やっぱここはこうしたほうが…」「この数字、出典どこ?」と急に細かくチェックしてくるパターン。
いや、最初に言えって。今さらディレクター気取りやめてくれ。
さらに厄介なのは、うまくいったときの「いや〜、任せてよかったわ〜(ドヤ顔)」。いや、あんた何にもしてないだろ。
でも失敗したときだけは「うーん、そこはちゃんと見てほしかったなぁ」って謎の監督目線で責められる理不尽。もはやこれ、ソロプレイ詐欺である。
たまに「任せるよ(でも自分の理想通りにやってね)」ってパターンもある。だったら最初から設計図くれ。こっちはエスパーじゃない。
まとめると、「任せるよ」と言われた瞬間から、**責任は100:ゼロ、手柄は50:50(相手の取り分多め)**の地雷案件スタートです。
