新幹線に乗ると、時々出現するんです。
“開かれた仕事”を地で行く人が。

そう、パソコン全開、覗き見防止フィルムなし、
資料はバッチリ読める高画質ディスプレイで、
しかもがっつり社名入りのパワポ。
もうそれ、**見せにきてるの?**ってレベル。

後ろの席から見ているこちらは、
「うわ、この会社、大丈夫かな…」
「この人、明日から情報セキュリティ研修だな」
なんて勝手に心配したりするんですが、
本人は至って真剣。たまにうなずいてるのがまたジワる。

いや、見てくれって言ってるわけじゃないのはわかってる。
でも見えるんだよ。全部。
新商品の企画名から、部下のプレゼンへの赤字コメントまで、
下手したら業績までチラ見えしてくるこのスリル。

こちらとしてはスマホでYouTubeでも観てたいのに、
「なんかそっちのほうが気になるじゃん…」って
なぜか企業秘密ドラマの観客にさせられてしまうのです。

せめて覗き見防止フィルム、貼ろう。
いやもう、貼ってください…!
「あなたの会社、そこまでオープンじゃなくていいですから!」

というわけで、新幹線でのお仕事はくれぐれもご安全に。
情報ダダ漏れで人事評価が下がったら目も当てられません。