ルポルタージュ
部長はハッとして、
乱れた着衣を直す。
「もういい、仕事に戻りなさい。」
部長は少しうつむき加減のまま
顔を赤らめている。
人の趣味ってわからないものだな…
と思いつつ、
爺さんを睨みつける。
「何してんだよ、邪魔するなって言っただろ!」
にやけた爺さんが
「ピンクにちょっとしか怒られなかったじゃろ~」
まあ確かにそうだが、
この調子でいつまでもくっついていられるのかと思うと
先が思いやられる。
「そうだね、ありがとよ、でももう帰ってくれよー」
ふと爺さんの方をみる、
と
そこにいたのは爺さんでなくて…
つづく
MIWO
ルポルタージュ
じーさんはそう言うと、焦って職場に向かう俺にフヮ~っとついてきた。
「疲れた」
「幽霊が疲れる訳ないだろ!!」
「妖精じゃもん、プンプン」
「あのビルに俺の職場があるから、くれぐれも邪魔しないでよ、じーさん」
…10分の遅刻だった。
軽く上司に叱られているとじーさんは何か企んだようにベロを出した。
そして上司のシャツのボタンを4つほど開け出したのだ!!
「ぶ、部長~!!」
上司の胸元から、淡いピンクのレースであつらえた、
なんとも可愛らしいブラがチュルリラ。
「部長、ふ、服が乱れています。」
つづく
ルポルタージュ
妖精って…
生前からちょいとおかしな爺さんだったが、
まさかの言葉である。
もしやこれは夢なのではと思い、
自分の頬っぺたを数回叩いてみる。
「痛ってーぇ」
どうやら夢ではないようだ。
「何してんだ、太郎?」
ポカンと爺さんが見つめている。
宙に浮いた爺さんを
誰かに見られては、たまったもんじゃない。
とりあえず部屋に上げた。
「何がなんだかわかんないけど、俺、出かけなきゃならない用事があって…」
爺さんを部屋に残して出かけようとすると、
「ワシも行く!!!」
何いってんだ?
「人に見られておかしな目で見られたら困るだろ。」
「大丈夫じゃ、お前以外の人間は、ワシのこと見えんから~」
つづく
MIWO