ぼくがお店を始める前に、小規模飲食店の経営者の大先輩から「気にいらない客は帰せよ」と言われました。
その時は、「そんな横柄なことはできません」と思っていましたが、今となっては大先輩の言葉の真意がよく理解できます。
「気に入らない客」=「お店の個性に合っていないお客様」とすれば、前項で述べたお店の個性を好んで来ていただいているお客様にとって「お店の個性に合っていないお客様」は居心地を悪くする要因であり、へたをすると常連客を失うことになります。
当店では、僕が「お店の個性に合っていないお客様」と思った場合は、接客などを通じて、やんわりとそのお客様が居心地の悪い雰囲気を演出し、「腹は立たないけど、また来ようとは思わないな」と思われるようにつとめています。
「気にいらない客」を帰すかどうかはそれぞれの判断だと思いますが、お店の個性の半分を担っていただいているお店の個性に合ったお客様の居心地のいい環境を作れるよう気を配ることはとても大切なことです。
特に、当店のように回転率よりも定着率を重視するようなお店にとっては、大切な常連のお 客様を守るという意識は常に持っておくべきだと思います。