アマゾンプライム、
映画 『切り裂き魔 ゴーレム』を観ました。
ネタバレありなので、
読んでくれる方はご了承の上でお願いします。
全体に重く難解なミステリーです。
そして残虐と精神的ダメージの表現が
多い。
残虐シーンは564の後の描写ということで、
ホラーなどではよくあること。
語弊を恐れないとしたら物理的な破損。
もっともっと深く怖いのが
精神的ダメージ。
主人公の女性は、
幼女よりは年齢が進んだ8歳前後かな?
この頃から大人の男性と実の母親から
虐待を受けています。
大人の男性は、
女の子が好きという性癖には見えない。
(私の見方です)
賢く生意気そうな女の子に、
男の力や大人の性を使って懲らしめている、
そんな風に見えました。
そして、主人公の女性は大人になり
彼女の望む舞台で成功をしていきます。
(以下 主人公=彼女とします)
あるあるだけど、彼女の成功がうとましく
足をひっぱる仲間(女性) がいます。
そのせいで、彼女は
選民と呼ばれる客たちから激しく
ブーイングを受けます。
客たちは男です。
彼女の怒りのほこ先は、
意地悪をした仲間(女)ではなく
ブーイングをした客(男)に向けられます。
その後 職場のボス(男)に呼ばれて
『俺の性癖の相手になれ』と命令されます。
彼女は性癖うんねんよりも、性が嫌い。
性別を越えたいなどの前向きなものでは
なくて、
性的な全てが嫌悪らしい。
(彼女は舞台では下ネタもするし)
(友情が芽生えた男性もいるけど
この男性は舞台で女装をする)
そして職場のボスをはじめ
彼女に近寄るスケベな輩は消されます。
保身のために彼女は結婚をしますが
夫との夜の営みが嫌悪でしかなく
仕事仲間に代わりをしてもらいます。
切り裂き魔なので他にも色々な人が
犠牲になるけど、
復習のためにもう一度 映画を観るのは
こわい。
彼女を親身に助けたいと奔走する男刑事は
『男が好きらしい』と噂をされて
出世できなかった刑事。
ここにもジェンダーの問題を入れています。
ラストシーンが迫る寸前で
彼女がゴーレムであることを知ります。
アイアムゴーレム
この告白の文字が明白すぎるクセ字。
筆跡鑑定のプロ、必要なし。
この字も本当にこわい。
独特な書き方の M の字に
彼女のパワーと怒りが詰まってる!
貧困家庭で教育を受けられなかった彼女が、
字を読めて書けることは
どんなにかひとりで努力をしたのだろうか。
映画の時代背景(ヴィクトリア朝)と
男女の性による差別や屈辱そして嫌悪。
彼女が怒りを抱えたまま、
賢く生きて一方ではゴーレムになって
けれども舞台で輝きたい!
名声がほしい!と
生きる目標?欲?もちゃんとあって
処刑される時は
「私がゴーレムだった」
「皆に知ってほしい」と願う。
事件を熱心に調べていた刑事は
彼女を助けたい気持ちと
心の根底には
『女にはこんな犯行は無理』という
決めつけがあったはず。
ここにも、男だから女だからの問題を
入れています。
イギリス映画は暗く重い。
日本人が大好きな『ハリー・ポッター』も
私には暗く感じます。
観るけどね。