物語 その29 | bargoopapaのブログ

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すすきの好きで須賀、カミさんには頭の上がらない親父の日常の出来事をメインに、時々詩を載せる気まぐれなブログです。
もともとはお店をやっていましたが、体調などもあり辞めて、いまは元の不動産の仕事をしています。。

二人は愛しあい、求めあった…

いつの間にか寝ていた圭介は、絵里の姿が無いことに気付いた。

そしてテーブルの上にある備え付けのメモには絵里からのメッセージが書かれていた。

´織田さん。今日はありがとう。もう会うことは無いと思うけど、本当に今までありがとう。織田さんの優しさに甘えたかったけど、やっぱり自分の過去を知らない街に行きます。さようなら。´

圭介は読み終えてしばらくボーっとしていた。

「やっぱりか…。」

圭介は以前絵里と飲んだ時に、悩み事を聞いていた。

絵里はヘルスで働いていた時、顔は表に出していなかったものの人気があり、そのため街を歩いていてもお客と会うこともあって、友人と居る時でも声をかけて来る人もいて困る。更に辞めた後でもそんなことがあり、違う街で暮らしたいと言っていた。

確かに圭介も札幌駅と大通公園で二度程会ったことがあったが、お互い連れが居たので目でお互い挨拶をした程度だった。

時間は7時を回っていたが、ホテルを出た圭介は絵里のアパートに向かった。

アパートのドアの前に立ち、ガスのメーターに閉栓を示す札を見た時、圭介は本当にこれが最後だな…と感じた。

ふと圭介は何故絵里はガスの止まっているアパートに来たのか不思議に思った。
絵里はずーっと借りていたと言っていた。

´もしかしたら…´

圭介はドアノブに手をかけた。