圭介は玲子の店を出た後、翌日休みな事もあり、行き着けにしているスナックに寄った。
すすきのの外れにあるロッポサと言う小さな店だが、家庭的な雰囲気が好きで時々訪れていた。
「いらっしゃいませ。あ~織田さん。」
カウンターとボックス席にそれぞれ数人のお客がいて、カラオケを歌っていた。
「ご無沙汰してました。芋の水割りで良い?」
「うん。2カ月位たつかな…。」
「ところで何時だったかな…。織田さんを尋ねて女の人が来たよ。」
「え~、誰だろう?」
「由衣ちゃん。あれ2週間前かな?」
「え~と確か金曜日だったから…。そう先々週ですね。」
「誰だろう?」
「来てないって言ったらすぐ帰ったけど、ずいぶん前に織田さんと来たことのある人だと思うんだけどな…。」
「知り合いなら俺の携帯知っているはずだし…。ここには色々取引先とかも連れてきたから…。ママの記憶だと何時頃来たかな?」
「多分去年の…。ちょうど今頃かな…。」
「えっ!!」
圭介はその女性に思い当たったと、同時にまさかと驚いた。