リーガエスパニョーラ第8節
バルセロナ3-0エイバル
先発
FW:ネイマール、メッシ、ペドロ
MF:セルジ・ロベルト、マスチェラーノ、シャビ
DF:アルバ、マテュー、ピケ、アウベス
GK:ブラボ
交代
後半10分、セルジ・ロベルト→イニエスタ
後半26分、ペドロ→サンドロ
後半32分、ネイマール→ムニル
得点
シャビ、ネイマール、メッシ
リーガでは依然無敗無失点のバルセロナ。カンプノウにエイバルを迎える第8節は、代表ウィーク明けでした。さらにチャンピオンズリーグ、そしてクラシコを控え、ターンオーバー起用した先発になりました。
前半には得点出来なかったものの、後半には3得点を取り、無失点で勝利しました。
メンバーに代表選手を抱えていないエイバルは、この試合にしっかりと照準を合わせて来たなという印象でした。明確なカウンター狙いで、守備の戻りが早く、立ち上がりからよかったですね。
バルサはシャビの先制点が決まる前くらいまでは、格下相手にこれで大丈夫かと心配してしまう様な展開でした。
かなりポゼッションはしていたんですが、ゴールチャンスはイマイチ少なかったです。攻撃ではネイマールが好調だなあという位で、セルジ・ロベルトやペドロあたりは存在感が薄かった気がします。
シャビの先制点。
イマイチな攻撃陣を引っ張ったのはやはりシャビでした。
後半15分、メッシにボールを預けると、するするとゴール前へと上がっていき、落ち着いてフィニッシュ。後からダイジェストで観るとなんてことない攻撃で、エイバルはなぜあれだけ人数がいてシャビを捕まえられないんだという思いがしてしまいます。シャビが走り込むスピードは緩急無く、普通に走っていって受け取った感じでした。
前半からここまでのバルサの攻撃がサイドから、再三クロスボールからという一辺倒なものだったので、エイバルディフェンダーはこのシャビのランニングに虚をつかれたのではないでしょうか。
少し前までのバルサでは、クロスボールを上げてもゴール中央には選手が1人しかいないなんてこともざらでした。というかクロス自体がほとんどありませんでした。
ルイス・エンリケの3トップになってからは、サイドに渡った時点で中央に選手がきっちり入って来ています。この試合もそうでした。ただアウベスのクロス精度は残念だし、選手も高さがないので得点には繋がりません。意外とメッシの頭に合ったりなんてことはありましたが、相手からすると守りやすい攻撃だと思います。
そうした、分かりやすい攻撃をしていた中での意外性のあるシャビのランニングだったのでしょう。11/12シーズンだったか、マニータクラシコでのシャビの先制点をよく覚えているんですが、シャビってゴール前への飛び出しも絶妙なんですよね。そんなに回数は多くないんですが質が高いように思います。セルジ・ロベルトはこういうところを見習って欲しいですね。
シャビのステップワーク。
やっぱりシャビは試合に出れば存在感を発揮しますね。後半33分頃には華麗なステップワークでカンプノウを沸かせていました。密集地帯でのあの落ち着き様は異常でした。「え?今どうなったの?」と、普通に見ていたら分からず、リプレイでようやく分かる渋いプレーでした。ブラジルの選手にあるようなトリッキーさではなく、機能的な華麗さのあるプレーだと思いました。
疲れたエイバル。
先制点後にはエイバルに疲れが見えてきました。エイバルは前半、数少ない攻撃で決定的なチャンスを2度つくりながらも得点できない中で、守備の方では気持ちを切らさずしっかりゼロに抑えていました。そこへ来て後半の早めの時間帯でのバルサの先制点は、精神的ダメージが大きかったようです。
シャビの先制点後はネイマール、メッシと両エースが得点を上げ、難なく勝ち試合に持っていけました。調子の良かったネイマールは得点出来て良かったですね。少しだけですが交代で休む事も出来きたことですし、このまま好調を維持して欲しいです。
メッシは相変わらすフィニッシュのうまさを見せてくれました。左足のシュートでは角度が少し厳しいかなと見えたチャンスだったんですが、ファーポストに当たりニアのサイドネットに吸い込まれました。すかっとするゴールでしたね。
無失点は運が大きい。
無失点記録は続きます。これは運の要素が大きいと思います。今節も簡単に裏へ放り込まれたボールがらピンチを招いてしまいました。この一対一のピンチをブラボが救ったり、相手選手のシュートミスに助けられたり、ひやひやすることも少なくなかったです。リーガ中堅のクラブともなればきっちり決めてくるでしょう。記録は話題にはなりますが、守備の質はまだまだ褒められたものではないでしょう。