リーガエスパニョーラ第35節
ビジャレアル2-3バルセロナ
先発
FW:ペドロ、メッシ、アレクシス
MF:イニエスタ、ブスケツ、シャビ
DF:アドリアーノ、マスチェラーノ、バルトラ、アウベス
GK:ピント
交代
後半17分、シャビ→セスク、アレクシス→テージョ
後半45分、ペドロ→セルジ・ロベルト
得点者
バルセロナ:オウンゴール×2、メッシ
ビジャレアル:カニ、トリゲロス
昨シーズンにバルセロナを率いたティト・ビラノバ前監督が4月25日になくなりました。45歳という若さでした。ご冥福をお祈りいたします。
キックオフ直前には黙祷が捧げられました。涙を流すブスケツの姿がありました。
この試合に臨む選手達の気持ちは計り知る事が出来ません。だた、見ているこちらは、ふとワンプレーが切れたとき、バルサらしさが見られないとき、こみ上げてくる悲しみがありました。
嫌な形で終わった前半
バルセロナは出足が早く、気持ちが入っている印象でした。押し込むバルサ、鋭いカウンターのビジャレアルという分かりやすい構図でした。
ゴールチャンスはビジャレアルの方が多かったですね。だんだん精度が上がって来たビジャレアルの狙いが発揮されたのが前半のアディショナルタイム。均衡破れ、バルセロナは嫌な前半の終わり方になってしまいました。
重なるオウンゴール
後半も10分にビジャレアルに追加点を奪われてしまいます。非常に重苦しい雰囲気のチーム。
バルセロナはボゼッション率は高かったですが、クロスでボールを失ってしまう回数が多く、攻撃が繋がっていかない印象でした。
それでも幸運な形で1点を返せたバルセロナ。アウベスのイニエスタを狙ったクロスがオウンゴールを呼び込みました。シュート性のクロスだったので、ああいったことは起こり得ますね。アウベスがクロスまで持っていった展開も良かったと思います。
交代が徐々に効いて来たのか、後半30分頃からバルセロナはよりポゼッションを高め、相手陣内に迫ります。そういった状況でアウベスの、得点の可能性は無かったクロスがオウンゴールを呼び込みました。中央のバルセロナの選手とは、全く息の合っていなかったクロスボールでした。
重なるオウンゴール。なんという試合でしょうか。なんだかわからないけど涙が出てきました。
メッシが逆転ゴール
そして後半38分、メッシ。ついに、ようやくメッシが決めました。ひらめきのある3人の関係でのゴールでした。ゴールして、天に向かって両手を上げるメッシ。ティトに捧げる勝利のゴールでした。
メッシはこの日も重さが見えて、「ファールでしか止められないメッシはどこへ行ってしまったの?」と思ってしまうパフォーマンスでした。それでも、逆転のゴールを決めました。
内容では負けていた試合でした。ビジャレアルはきっと狙い通りのプレーが出来ていたんだと思います。鋭いカウンターは素晴らしかったです。
バルセロナは気持ちは入っていましたが、やはり今シーズンを物語る歯車の噛み合なさがありました。それでも勝ちました。何だかよくわからない試合でした。
深い悲しみから、いつものようには見られない試合で、不思議なものを目にした感じがします。