さて、リーガエスパニョーラ第11節、マジョルカ×バルセロナがマジョルカのホーム、オノ・エスタディにて行われましたよ。
バルセロナの先発は、
GK:バルデス
DF:アルバ、マスチェラーノ、ピケ、アウベス
MF:ブスケツ、シャビ、セスク
FW:テージョ、メッシ、ビジャ
となりました。
ピケがリーガに戻って来たのがうれしいところです。
今シーズンの公式戦18試合で、先発メンバーが同じ組み合わせは一度も無いそうです。これは驚きですね。あらためてビラノバ監督のローテーション意識、シーズン始まってすぐの怪我人の続出などが伺い知れます。
27分、セスクがメッシとのワンツーで倒されて得たフリーキックを、シャビが直接決めます。キーパーは動けず。壁を越えたシュートは綺麗な弾道でゴール左上に決まりました。今シーズンはフリーキックにも定評のあるメッシではなく、若干右足有利な位置だったのでシャビが蹴りましたね。
43分、メッシが少し引いてボールを受け、ドリブルから強烈なシュートを叩き込みます。シュートはキーパー正面でしたが、ボールはマジョルカゴールキーパー、アワテの手をはじいてゴールに吸い込まれました。多少ディフェンスに当たったのか、ブラインドになったか、キーパーとしては苦い失点。
44分、左サイドで受けたテージョが中に切れ込み、右足でファーサイドに流し込みました。左に張ってよくボールをさわっていたテージョの、マジョルカディフェンスの隙を突いた形でした。クロスは何度も上げていましたが、状況に応じてシュートを選択したのが素晴らしかったですね。
54分、マジョルカは高い位置でボールを奪い、中央のペレイラがフリーでゴールに叩き込みました。前半よりも全体的に押し上げて、高い位置からボール奪取を試みていたのが功を奏しました。
56分、ブスケツがエリア内でハンド、得たPKをビクトルが決めてマジョルカは1点差に詰め寄ります。ハンドのブスケツはイエローカード。
65分、ビジャに代わってアレクシスが入ります。
69分、バルセロナはコーナキックのカウンターから、メッシが今日2点目。アウベスのクロスをアレクシスが胸で落としたボールを、落ち着いてワントラップしてからの強烈なシュートでした。
83分、マスチェラーノに代わってバルトラが入ります。
86分、アルバに代わってモントーヤが入ります。
2-4でバルセロナは勝利しました。
前半。
前半は決定的な崩しは見られなかったバルセロナでしたが、個の力で3点もぎ取りました。
テージョが左にずっと張っていて、よくボールを受けていたのが印象的でした。ビジャは真ん中に入って、ワントップの様な形でしたね。しっかりビジャが中央に位置しているからか、左はテージョ、右はアウベスからよくクロスボールが上がっていました。テージョからビジャに通れば1点もの、というシーンもありましたが、マジョルカの素晴らしいディフェンスがありました。
後半。
後半立ち上がりの立て続けの失点で不穏な空気が流れましたが、メッシの得点後の残り20分は落ち着いた試合運びが見られました。
ビジャに代わって入ったアレクシスがキレのいい動きを見せていましたね。アレクシスはビジャと同じ中央に入りましたが、引いて来てボールを引き出したり、右サイドに開いたりと動き回っていましたよ。
この辺りのビジャとアレクシスの動きの違いは、監督からの戦術指示によるものかもしれませんね。アレクシスは交代してすぐに決定的な仕事をしました。後は得点だけでしょう。
テージョ。
今日は左サイドに入ってフル出場したテージョはいい選手に成長したなと感じました。インサイドでの狙いすましたシュートはアンリを彷彿とさせますね。ああいったシュートはインステップで放つシュートよりも、しっかりと腰を落として踏ん張って打たないと強いシュートが蹴れないので難しいと思うんですが、流れの中でも難なくやってのけているのがスゴイですね。
学生時代にアンリをまねて僕もやっていたんですが、止まったボールは簡単に蹴れるんですが、流れの中で強いインサイドシュートとなると、とても難しかったのを覚えています。それでもインステップのシュートよりもコントロールが効くのが魅力なんですよね。
今シーズンのバルセロナはアタッカー陣が充実しているなと感じます。戻って来たビジャ、開幕から好調を維持しているペドロ、後は得点だけのアレクシス、そして成長著しいテージョ。レギュラー争いの激化は必至ですね。