さて、リーガエスパニョーラ第9節、ラージョ・バジェカーノ×バルセロナがラージョのホーム、バジェカスにて行われましたよ。
バルセロナの先発は、
GK:バルデス
DF:アルバ、ブスケツ、アドリアーノ、モントーヤ
MF:ソング、シャビ、セスク
FW:ビジャ、メッシ、ペドロ
マスチェラーノが出場停止ということで、センターバックはブスケツとアドリアーノが組みます。ブスケツは代表でもペップバルサでもセンターバックもやっているとはいえ、今シーズンのバルセロナのセンターバックはもう何が何だか分かりません。
そしてアタッカー陣は今シーズン初めてメッシ、ビジャ、ペドロのMVPそろい踏みです!
先制点はビジャ!
セスクからスルーパス、ビジャがダイアゴナルに走りこんで決めました。高いラージョのディフェンスラインの裏をつきましたよ。やはりビジャは決定力がありますね。今シーズンで先発出場した試合でのゴールは初めてらしく、レギュラー定着に大きなアピールになりましたね。
前半はこのままスコアは動きませんでした。バルセロナのボール支配率は52パーセントと、あまり見られない試合展開でしたね。ラージョのディフェンスラインが非常に高くコンパクトでバルサはいつものショートパスによるポゼッションサッカーは出来ていませんでしたが、慌てること無く落ち着いた試合展開だったと思います。ラージョは攻撃的に来ましたが、アドリアーノのスピードを生かしたカバリングがみられるなど、守備面でも安定していました。
お手本。
後半開始から3分、バルセロナは自陣左サイドの密集地帯をショートパスつないで抜け出し、メッシから右サイドのペドロへサイドチェンジ。ペドロが持ち込み体を張って、さらに大外を回り込むモントーヤへ。深いところからモントーヤがメッシへマイナスのクロスを上げ、メッシが叩き込みました。コンパクトに守るラージョに対してお手本の様な攻撃を展開しました。モントーヤもマイナスの位置でフリーになっていたメッシを良く見ていましたね。メッシの決定力はさすが。
後半10分ほどでビジャに代わってアレクシスが入ります。ラージョはサイドバックに代えてフォワードの選手を入れるなど、点を取られてもコンパクトにラインを保って攻撃を仕掛けるという信念は変えない姿勢です。そんな中で少しバルサよりな判定が気になりました。データ的にも今シーズンのラージョは判定に泣かされている部分が多いようです。そして判定に暴言を吐いたのか、ラージョのパコ・ヘメス監督が退席処分になってしまいます。
終盤に連続得点。
78分、深い位置のスローインからの流れで抜け出したアルバからシャビへマイナスのクロス。シャビが落ち着いてコースを狙って流し込みました。
80分、ペドロのクロスにフリーのセスクが綺麗に合わせました。セスクの前でアレクシスがディフェンスを引き付けて、上手くおとりとなりました。
余裕な試合展開となったバルセロナは選手交代。アルバに代わってバルトラが入ります。バルトラがセンターに入りアドリアーノが左に出ました。そしてシャビに代わってジョナタン・ドス・サントスが入ります。ジョナタンは今シーズン初出場。
89分、セスクが裏へ軽く浮き球のパス。これに反応したメッシがドリブルしてキーパーを外してゴール。奪ってからの速い攻撃でした。
0-5。
後半にさらに攻撃的になったラージョに対して裏を狙いやすくなったバルセロナ。チャンスを逃さず決定力を見せつけましたね。ラージョもシュートまで行くところは見られましたが、崩してシュートというシーンは少なく、単発の攻撃だったのと、精度が少し足りなかったですね。
最終的なボール支配率はバルサ55パーセントとなりました。これは見慣れたバルサの数字ではないですが、ラージョのディフェンスラインは高く、かなりコンパクトな中でのプレーとなったので納得な数字です。バルセロナの選手達の、その密集地帯でのボールコントロールの質の高さが見応えがありました。とくに今日の2点目の崩しは、奪ったところの流れから最後のメッシのシュートまで全てが素晴らしかったですね。