親善試合:フランス×日本 感想 | FCバルセロナファン

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にわかバルセロニスタによるゆるい日記。

 さて、日本代表のヨーロッパ遠征の国際親善試合、フランス戦がフランス・パリ郊外のスタッド・ドゥ・フランス(サンドニ)にておこなわれましたよ。
 日本代表にとっては非常に貴重な経験が出来る今回の遠征ですが、本田、岡崎、前田という最近ではレギュラーに定着している選手が怪我の為に出場できないというのが残念なところです。
特に、本田不在というのがかなり大きいマイナスですが、フランス相手にどういったサッカーが出来るのか注目です。

 フランスは序盤から先制点を取りに来ます。ボールさばきはシンプルで判断がとても早く、日本はまったく捕まえられていませんでした。サイドからの攻撃でもすんなりとクロスをあげますが、しっかりと中にターゲットとなる選手がいるというのが大きいですね。それほど前がかりの攻撃を終始しかけていました。そして数的不利な状況でも質の高いパスでシュートまで行くシーンがあり、見応えがありました、特に、左に入ったベンゼマが好プレイの連続でしたよ。
 ただ、シュートのところで精彩をかいていました。試合前に雨が降ったようで、緩くなっているピッチが最後の最後で影響していたのでしょうか、シュートを大きく噴かしてしまうシーンが何度がありました。海外トップクラスではほぼ見られない様な感じでしたね。
 ベンゼマのフリーキックを川島が好セーブ、というシーンもありましたが、全体的には日本が守ったというよりは、フランスが外し続けた前半でした。


 後半ではスタートからメンバーチェンジがあり、交代枠が6つもある親善試合らしく、いろいろと選手の組み合わせを試すという様相のフランス。それに対し前半で何も出来なかった日本は、前半とメンバーを代えず。まだこのメンバーで何もしていない、ということでしょうか。
 後半序盤では前半同様に防戦一方となる日本でしたが、香川が中央、相手ディフェンスラインと中盤の間でボールを受けられる様になってくると、徐々に日本も攻撃し始めます。左サイドの長友の突破なども出始めます。しかし決定的と言えるシーンまではいたりませんでした。
 フランスは後半途中からリベリが入ると個人技で魅せます。日本のディフェンダーを2人の間を割って抜き去り、シュートまで行くシーンがありました。速さと共に体の強さも見せつけました。
 
川島のビッグセーブ後。
 41分、ジルーのシュートを川島がビッグセーブ。このシュートは正直入ったと思いましたが、本当に素晴らしいセービングでしたね。その後のバルブエナのシュートもしのいだ直後のフランスのコーナーキックから、日本のカウンター。
 今野が中央をドリブルで持ち上がり、終了間際とは思えないランニングをみせて右サイドでフリーとなった長友へ。その長友の折り返しを香川が泥臭く押し込み、日本先制。なんとも鮮やかなカウンターでした。長友シュート打たないのかよ!と、一瞬思ったんですが香川が倒れ込みながらも上手く押し込みましたよ。
 
 
 というわけで、0-1で日本はフランスに初勝利しました!
今日の前半の日本の何も出来なさ加減はなかなかのものでしたが、それ以上にこの内容で勝てたということが衝撃的でしたね。後半に入ってから、ボールを保持出来る場面も出て来たとはいえ、後半の内容だけで見てもフランスの方が勝っていたと思います。
 個人的には、前半のフランスの、シンプルでも質が高くてゴールまで直接的な攻撃が見られたのと、劇的な日本のカウンターでの得点が見られて、非常にエンターテイメント性の高い試合だったので大満足でした。次の親善試合ブラジル戦も大注目ですね!