さて、伝統の一戦、クラシコがカンプノウで行われましたよ。
バルセロナはピケ、プジョルのいない心配のディフェンスラインの穴を誰が埋めるのかが注目でしたが、驚きのセンターバックコンビとなりました。
驚きのスターティングメンバー。
DF:アウベス、マスチェラーノ、アドリアーノ、アルバ
MF:ブスケツ、シャビ、セスク
FW:イニエスタ、メッシ、ペドロ
となりました。メンバーだけ発表された段階では、3バックで行くのではという予想もありました。
アドリアーノ、センターバック。
マスチェラーノとセンターバックを組むのはなんと、アドリアーノでした。これはちょっと、誰も予想していなかったことではないでしょうか。まったくもって心配です。高さがある選手がブスケツ以外いないですよ。
セスク、イニエスタ、シャビがそろって先発なのはここ最近なかった気がします。攻撃面で非常に注目ですね。
レアル先制。
クリスティアーノ・ロナウドがクラシコ5試合連続ゴールとなる先制点を上げました。序盤に多く見られたバルサの左サイドをついた攻撃からの流れで、ベンゼマのポストプレーによるアシストから生まれたゴールでしたが、あまり角度のないところからニアを抜いた強烈なシュートでした。さすがの決定力ですね。
ダニエウ・アウベス、怪我。
前半27分という割と速い時間帯でアウベスが怪我によって交代してしまいます。悔しそうなアウベス。これ以上ディフェンスラインに怪我人が増えると、もはや笑ってしまうほど厳しい状況になりそうなバルセロナですが、どういった怪我なのか事実関係は分かりませんでした。
代わってモントーヤが入ります。
メッシ!
前半30分、ペドロのクロスがこぼれ、混戦となったところをメッシが叩き込みました。
この後バルセロナは前線のポジションが流動的になり、ボールを保持出来るようになってきました。
前半は1-1。
レアルが序盤はいい形で入りました。コンパクトに守ってバルセロナにポゼッションさせず、シンプルに効果的に攻撃していました。前線の守備から連動していて、素晴らしかったですね。攻撃ではベンゼマ、ロナウドがいい流れでボールをうけていましたね。バルセロナは2点取られてもおかしくなかったですよ。
バルセロナはアウベスの怪我での交代というアクシデントに見舞われながら、メッシの得点後はポジショニングが流動的になり、シャビがボールを触りだすと、いつものポゼッションサッカーに近づいてきましたね。スタートは左アタッカーに入ったイニエスタが特に動いていました。アレクシス、テージョなどがアタッカーに入るのとは全然違うところですよね。左の前線のゾーンにはイニエスタ、アルバ、セスク、そしてシャビなども入って来ていました。
ポゼッションして前がかりになったところでボールを失ってしまった時には、ブスケツがいち早くレアルのカウンターの芽を摘んでいたのが印象的でした。これはかなり大きかったのではないかとおもいますよ。
メッシ!!
前半15分、メッシが倒されて得たフリーキックを自ら直接決めて今日2点目。
スーペルコパでのクラシコでもフリーキックを直接決めたメッシ。やはり今シーズンのメッシのフリーキックは注目です。
後半序盤もなかなかいい攻撃が出来ていなかったバルセロナをメッシがまた救いました。
この後セスクに代わってアレクシスが入ります。
アレクシスは献身的に走り、前線で裏を狙う動きなど、後半のなかなか動きの見られなかったバルセロナに、攻撃でのアクセントとなるいいプレーをしていたと思います。
エジルからロナウド。
後半20分、エジルのスルーパスにロナウドが走り込み、ロナウドも今日2点目を上げます。エジルの素晴らしいパスから、の綺麗なゴールでした。
バルセロナの急造センターバックのところが突かれてしまいましたね。エジルは今シーズンで一番いいプレーをみせていたのではないかと思います。
終盤のビッグチャンス。
終盤は中盤のスペースが空く中でバルセロナがチャンスを作り出していました。今シーズンのバルセロナの全得点のうち、終盤の得点の割合が多いというデータがあるようで、ポゼッションにより相手チームの体力を削っているということがあるんだと思います。終盤のレアルの中盤は疲れが見られましたね。そこへカカーやエッシェンが交代して入りましたが、あまり変化は見られなかったように思います。
そんな中でバルサらしい細かい繋ぎの中からのモントーヤのシュート、ペドロが抜け出しての左足のシュートなど最後の最後までチャンスがあったのが得点に結びつかなかったのが悔やまれます。
試合は2-2の引き分けとなりました。
モウリーニョの3年目。
2010/2011シーズンのモウリーニョ初めてのクラシコでは、バルセロナのサッカーに合わせず、自分達のサッカーを曲げずに挑んだレアルでしたが、バルセロナの前に5-0と大敗。この試合のことは僕の中では、まだ大きな衝撃として残っています。
その後、モウリーニョはペペをアンカーに持ってくるなど、あの手この手を使ってバルサ対策をしてきました。
しかしモウリーニョ3年目のシーズンとなる今日のクラシコでは、バルセロナのサッカーに合わせず、調子の上がって来たそのままのレアルのサッカーをしていたと思います。そして内容でもバルセロナと互角に渡り合い、レアルはとてもいいサッカーを見せたと思いました。
まあ、今日のバルセロナは確実にベストメンバーではありませんが、今後のクラシコがさらに楽しみになる今日の一戦でした。