COLDPLAY LIVE 2012
久しぶりに音楽のお話を。
おとつい買ったCOLDPLAYのライブDVD「COLDPLAY LIVE 2012」
もうかれこれ4回目を観終わって、5回目突入してます。
去年の秋に発売された、5th「MYLO XYLOTO」のツアードキュメンタリーを挟んだ、ライブDVD。
メイン会場は75000人収容のフランスのスタッフ・ドゥ・フランス。
そこからスペインのマドリッドからカムデンの小さなライブハウス、そして10万人のオーディエンス収容のグラストンベリー・フェスのヘッドライナーステージをピックアップして収録されています。
とにかく、凄いです。
凄い??なのか??
これを表現出来る言葉を僕はまだ知らないもかもしれません。
今の時代にロックアーティストにおいて、
ここまで時代に順応した考えを持って活動をしているアーティストって他にいないと思います。
それこそU2くらいなんじゃないですかね。
簡単に言うと、
この人たちは観客、いわゆる「ファン」の人たちが、
「何を求めているのか」
を感じようとしているし、
今の時代に欠けてしまったものに対して、真剣に取り組んでいる。
そのための手段としてLIVEというものを行っているため、4人の気迫というか、思いがダイレクトに伝わってくる事と、
何よりも本人たちがとても生き生きと演奏している姿に、とても胸を打たれます。
そのため、あまり「ショウ」という感覚で観れません。
こっち側が、ひたすらアーティストの自己満を見せられて、それに高揚することって、ロックやブルースにおいては非常によくある事なのですが、
レッドツェッペリンなんかはほんとにその最たる例で、
「待たせたな、俺たちのこのカッコイイ音を聴いてくれよベイベー」
という感じで常に圧倒されて、ある種観た後はドッと疲れてしまうというか、真剣勝負なんですよね。
そして、良い意味で高圧的です 笑
観客は、ある種立ち向かうくらいの感覚でないとその場にいても楽しめないというか。
この人たちは違います。
観客はもちろん、家族や恋人、関わるスタッフたちや、それこそ会場に来れなかった人たちを含めて、全員でこの時間を共有しようという思いが、すべてを包み込んでいるかのようで、心が浄化されます。
特にアメリカでも成功を収めたイギリス人だけあって、楽曲のクオリティは無論、歌詞の内容がとにかく素晴らしい。(クリス自身は自分たちの歌詞がクソなのは知ってるなどと言っていますが、決してそんなことはない。)
そして随所に挟まれるメンバーそれぞれのツアーに対する思いや、スタッフとのとても強い信頼関係。
「僕らが演奏して、彼らが演出するんだ」
...わかってらっしゃる。。
その言葉通り、4人の圧倒的な才能に負けるどころか素晴らしい信念を持ったツアースタッフたちが、数々の演出で観客を笑顔に変えていきます。
その観客の人たちの素晴らしい笑顔に、心底胸を打たれます。
圧巻は「Charlie Brown」の前の演出。
入場者全員に配られたリストバンドが、スタッフのコンピュータ操作で、イントロと同時に鮮やかに光ります。
声を出さずにはいられません!!!
ウォー!!!!!って 笑
「みんなが、照明を担当してくれたんだ。だから僕たちはあのときひとつになる。Charlie Brownの前はとてもドキドキするよね」
ここでも涙は滝のように。。
そしてクライマックス。
3rd「X&Y」収録の名曲「fixyou」
ここで感情が爆発します。
すべてをここで共に分かち合おうと、そう彼らが思いを込めて全力でこっちに投げかけてくれます。
この曲の前に入る、クリスのインタビューをここに。
「僕らには最高の仕事と最高のスタッフがいて、最高の家族とファンもいる
だから僕らはバンドとして最高を目指すべきだ。ベストを尽くしたい。
20年後に振り返った時、このツアーから僕らが本当に良くなったと
僕らが本当に自由になって、僕らを苦手な人たちのことを
考えなくて済むようになったと思えるようになれたらいいな
ファンには本当に感謝している
表現の自由をテーマに、ファンも僕らも気に入るような
色んな曲を作っていきたい
束縛から解放されて、他人からどう思われるか心配するのも、このツアーで最後になりそうだ
「マイロ・ザイロト」を通して僕が言えるのは
バンドとしてはかつてないほどうまくいってる
仲間割れや依存...言い争いや金銭面での不一致
フィルの一時不在や
スタジオでの作業がうまくいかなかったり
皆と仕事をしたい時間がずれてしまったり...
僕らはオープンなバンドじゃない
あまり人に話さない
裏側のことは決して誰にも明かさない
ロックンロールの伝説とか僕らは信じないんだ
世界の誰もが
ビスケット工場であろうとホワイトハウスであろうと
色んな葛藤や問題を抱えている
バンドをやっているからってそこに違いはない
分かる?だからこそ否定的なことを意識しない
もちろん皆と同じように問題は発生する
ラッキーなことに僕らはうまく対処してきた
お互いに助け合い、成長して強くなれた
素敵だ
何を置いても、観客はそのオーラを見に来るのだから
結局はそれがバンドを特別なものにする
音楽的にずば抜けた才能とか名人である必要はない
他の誰も持っていないオーラがあればいい
それを無駄にしないこと
学びながら互いに習得すればいい
それはとてもポジティブに音楽やコンサートに還元されていく
時々、バンドとして最高の時間を過ごしているうちに、自分を見失いそうになる
いいコンサートや曲のアイデアが山ほどある
現在、僕ら5人はそれぞれの役割分担が分かっていて凄くうまくいっている
危機に直面する度に僕らの絆が強まって
前進する事がようやく分かってきた
そういう意味では僕らは恵まれている
そうやって自動修正(fix)されるから
何でも可能だと思えるし、毎日仕事に行くのが楽しみなんだ」
この、クリス・マーティンというひとりの人間のこんなにも素直な言葉に、僕はただただ胸を打たれました。
そして、僕たちの「仕事」というものも、きっとこうあらねばいけないんだと、そんな気持ちで見られたこの作品に出会えた事がとても嬉しかったです。
そしてそして、すべてのひとたちにとって共通の「真理」というものが、誰が、どこで、どんな仕事をしていようとも、同じなんだという事の証明のような気がして、とても救われたような気持ちになれました。
「Fix You」
全力を尽くしているのに、うまくいかない時
欲しいものが手に入っても、それが必要ではない時
クタクタに疲れているのに、眠れない時
裏目に出てばかりで
そして涙が頬を流れ落ちる
かけがえのない何かを失ったり
誰かを愛しているのに、それが何の役にも立たない時
それ以上に悪い事なんてあるのだろうか
灯りが家路を照らし
そして君の身体の芯から燃え立たせてくれる
君を立ち直らせてみせるよ
天高くずっと、そして地の底深くまでずっと
惚れ込みすぎて忘れることなど出来ないんだ
けれど試してみなければ、わかりはしないだろう
自分の本当の価値なんて
灯りが家路を照らし
そして君の身体の芯から燃え立たせてくれる
君を立ち直らせてみせるよ
そして涙が頬を流れ落ちるんだ
かけがえのない何かを失う時には、そして僕は
涙が頬を流れ落ちるんだ
涙が頬を流れ落ちるんだ
君に約束するよ、僕は失敗から学ぶつもりさ
そして涙が頬を流れ落ちるんだ、そして僕は
灯りが家路を照らし
そして君の身体の芯から燃え立たせてくれる
君を立ち直らせてみせるよ
