ボクシングのスーパースター対決。
元6階級制覇のゴールデンボーイこと
オスカー・デラホーヤと、
4階級制覇のパックマンこと
マニー・パッキャオの
今年最大の話題の対戦があった。
本来の階級なら体重差10キロ以上。
それを147ポンドの契約で行った。
計量では体重差はわずか1キロぐらい。
とはいえ2人の実力者の僅差のぶつかり合いが
期待された。
試合は開始直後からパッキャオが的確にパンチをとらえ、
デラホーヤはじっくりと見ているという展開でスタートした。
と、思っていた。
でも、実際は違っていた。
デラホーヤは減量の影響もあったのか、
ほとんど動くことができない。
これまでの実績と顔によって、パッキャオが
慎重さを残していてKOにいかなかったからか、
ほとんどフルマークで全ラウンドがパッキャオで進む。
全く手も足も出ない状態のデラホーヤを
コーナーに追い詰め、打ち込むパッキャオ。
まさにKO寸前の状態で8Rが終了。
ドクターからのチェックのあと、
デラホーヤ側から続行不可能を決断。
TKOでパッキャオの勝ちとなった。
下馬評では、やはり体格に優るデラホーヤの
勝ちを予想する人が大半だった。
契約体重による体調の差がはっきり出た結果だったし、
全盛期のパッキャオと、引退目前のデラホーヤという
勢いの差もあった。
結果の衝撃の度合いは、個人的には
ボクシングの歴史に残ると思う。
キンシャサの奇跡とか、
ハグラー、ハーンズ、レナードが
最後に負けたときとか。
デラホーヤのインタビューを聞くと、
引退に向かいそうだ。
階級差を超えた完勝で
スーパースターの世代交代だった。