亀田戦の考察 | ウマ(美味)優先主義&コスパもね

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全然、ブログの更新をしていなかったのですが、

夏競馬も盛り上がりに欠け、サッカーもお休み中。


個人的には、あまり触れたくない話題ですが、亀田興毅戦について一考を。

試合内容は、昨日から誰もが知っている通りです。

なぜ、こういう回りから見て納得ができない結果になったかということが大切。


(1)興行権を協栄ジムが握っていたこと。

ボクシングについて言えば、日本には本格的なプロモーターが不在。

興行権の実質を一方のボクシングジムが握り、取り仕切ることが慣例化している。

特に日本のボクシング界は金があれば、小国の選手とタイトル戦をする場合、

マッチメーキングから一切を取り仕切ることができる。

このため、ホームタウンディシションが多い。

ただ、それでも相手が強い選手だったり、日本選手側にとても器じゃない選手も多く、

タイトル奪取に失敗することが多かった。

今回のタイトルマッチについていえば、最初からウルトラC級のマッチメーク。

本来のフライ級あたりでは、現役のチャンピオンが強かったりするため、

考え出したのが、1階級下げて、決定戦ができる試合。

亀田の場合は2階級でランキングに入っていたから。

いわば、もっとも獲りやすい相手を探しだしてきた結果だった。


あとは興行の世界だから…サングラスの怖い顔の人が

リングサイドに一杯座っているしね。


(2)TBSが肩入れしすぎ。

これはほぼ(1)と同じ理由のたぐいだけど、TV局が強く肩入れしている選手の場合、

やはり、負けさせるわけにはいかないという意思が強く働いている。

TBSはボクシングに熱心な局でもないけど、なぜか今回はうまく取り入っている。

TVの格闘技の演出はプロレスを超えるものがいまだにない。

そのため、八百長じゃないのって思わせる演出も多い。

特に30%以上の視聴率が常に期待できる(実際は42%だった)亀田戦の場合は、

億単位の金を積んでも元が取れるから。

マイクパフォーマンスとか、事前にストーリー的なものを見せておいて、

当日をも盛り上げる手法とか、本当にプロレス的なんだよな。この3兄弟は。


(3)ラウンド勝敗制の判定

これまでの(1)(2)は八百長の温床的な話。

判定について言えば、見た目の印象と結果が違う場合が多々ある。

1Rでダウンし、11Rにはフラフラにされた。顔もつぶれているのは亀田だけ。

見た目の印象では圧倒的にランダエタの勝ちになる。

ただ、今の判定方法では、必ず各ラウンドをどちらかが取る形式になっている。

手数は多いが、階級を上げてきたランダエタのパンチはガードさえすれば、有効打なしとされる。

一方で、階級を下げた亀田はパンチが2人の対比でいえば重く、

ガードの上からでも効いているように見える。

甲乙つけがたい中盤のラウンドを亀田がポイントで制したのはこの差。

トータル数字では、本来はドローぐらいだったんじゃないだろうか。


(4)トレーナーを交代が必要。

これまでは判定がおかしかった理由なんかの考察だったけど、

4番目は亀田がどう強くなるかという話。

今回の苦戦の理由は減量、きつい試合の経験不足、技術不足の3つだと思う。

タイトルを獲るためだけの階級下げと減量。これについては、経験豊富なトレーナー、

医師らのアドバイスが必要。

きつい試合の経験は、これまで強いか弱いかは別として、いわゆる手が合う相手とだけ

戦ったきたつけが出てきた感じ。きつい試合をしていないから、ダウンした後焦ったり、

打たれ始めると不安そうな顔になっていた。タイトルに向けたメンタルトレーニングも全然ダメだった。

そして技術不足。弱点といわれてきた覗き見ディフェンスをつかれ、

アゴからボディががら空きになったところを打たれていたし、

手は出ていても、とてもコンビネーションと言えないパンチばかりじゃね。

トータルでいけば、トレーナーを素人の父親からプロに代えることが必要だ。

本人は絶対やらないだろうけど、亀田の言葉の逆を言えば、

「親父のボクシングは、世界には通用しない」

素人が考えうるレベルを超えているのが、本当の強いチャンピオンの世界。

ただ、軽量級は今、世界の層も薄いから得しているかも。

実際に徳山とやったらどうですか。