国際サッカー連盟(FIFA)の規律委員会が、
W杯決勝でマテラッツィに頭突きをした
ジダンに3試合の国際試合出場停止と
罰金7500スイスフラン(約70万円)の処分を決めた。
ジダンは引退したため、出場停止処分は
3日間の社会奉仕活動に変更に。
ジダンを挑発したマテラッツィには、2試合の
国際試合出場停止と5000スイスフラン(約50万円)の処分を科した。
マテの発言は侮辱的だが人種差別的なものはなかったとした。
発言の詳細は明らかにしていない。
これではっきりしたのは、世界中が注目するW杯決勝の舞台で、
暴力行為を行ったジダンの方が罪が重いとFIFAが判断したこと。
フランスの世論は、ジダンが説明しないのをいいことに、
いかにもマテが人種差別発言をしたかのような雰囲気を作り、
ジダンをかばってきた。これにシラク大統領も便乗した。
これをとり上げた日本のTVを中心としたマスコミも、
マテが札付きで、いかにも差別発言をしたかのように扱っていた。
これまでも書いてきたけど、
ジダンは瞬間湯沸かし器で、イライラが募ると、
ちょっとしたきっかけで暴力行為を働く常連。
レッドカードで引退っていうのも、ジダンらしいと思ったんだけど。
これを把握していれば、必要以上にマテの方に非があるかのような
決め付けはできなかったはずだ。
マテにとっても2試合の出場停止は、この程度の発言では厳罰。
W杯決勝での出来事というのをFIFAも重視したのだろう。
まぁ、9月6日のユーロ予選のイタリア―フランス戦には出ない方がよかったけど。
しかし、ジダンのゴールデンボール賞のはく奪はないようだ。
辞退するべきだと思うが。
まぁ、これでW杯そのものを後味悪くした問題も決着するだろう。
もう、酒の席で、マテを悪者にした議論をふっかけられなくて済むよ。