1819-ギュスターヴ・クールペ | バルビゾンの風

バルビゾンの風

バルビゾン派(バルビゾンは、École de Barbizon)は、
1830年から1870年頃にかけて、フランスで発生した絵画の一派である。
フランスのバルビゾン村やその周辺に画家が滞在や居住し、
自然主義的な風景画や農民画を写実的に描いた。1830年派とも呼ばれる。

【1819-ギュスターヴ・クールペ(1819~1877)】
Gustave Courbet


1819 フランス・オルナンの農場経営者の家庭に生まれる
ブザンソン王立中学校で絵画の授業を受け、パリでアカデミズムの画家ストゥーバンに学ぶ
1844 「黒い犬を連れた自画像」がサロンで初入選
1860 大家として名が知られ、ドイツへ滞在
1870 レジオン・ドヌール勲章の受章を公開状で辞退し、話題を集める
1873 スイスに亡命
1875 スイスのレマン湖近くに定住
1877 歿

ミレー、コローと並んで写実主義の三大巨匠である。
代表作に「オルナンの埋葬」、「画家のアトリエ」、「嵐の後のエトルタの断崖」がある。

今ではクールベの代表作とされている、大作『オルナンの埋葬』も、発表当時の評判はさんざんであった。この絵にクールベが付けた題名は『オルナンの埋葬に関する歴史画』というものだった。当時のフランスの人々にとって「歴史画」とは、古代の神々、殉教者、英雄、帝王などを理想化された姿で描いた格調高い絵画のことであった。これに対し、オルナンという、山奥の田舎町の葬式に集まった名もない人々という主題を、まるで歴史上の大事件のように扱い、このような巨大な画面(縦約3.1メートル、横約6.6メートル)に表して「歴史画」と称するのは当時としては常識はずれのことだった。
もう一つの代表作『画家のアトリエ』も大作である(縦約3.6メートル、横約6メートル)。この作品には「私のアトリエの内部、わが7年間の芸術的な生涯を要約する現実的寓意」という長い副題が付せられている。「寓意画」とは、たとえば「愛」「真実」「信仰」「死」のような目に見えないもの、形のないものを擬人化したり、静物画で表したりする、西洋絵画の伝統的な主題の一つであるが、クールベは、アトリエで制作する自分自身の姿と、周囲に集まる30人ほどの人々を描写したこの絵を「寓意」だと言っている。画中に描かれた人物たちは、全員が何らかの「寓意」を表しているとされ、知人で作家のシャンフルーリに出した手紙でこう説明されている。



【作品名】ジュラの風景 PAYSAGE DU JURA
【種類】油彩 1875-1877作
【サイズ】61.5×46.7cm


【作品名】村の娘たち
【種類】エッチング 1866-1867年作
【サイズ】22×31cm
この絵はクールベのレゾネno127の版画である。