ドイツの怪談「レノーレ」。

ドイツの怪談『レノーレ』ネタバレ含む
御存知の方が多いと思うんです。
ビュルガー(Gottfried August Bürger)の物語詩なんだけどね。
1773年発表されるや絵画作品(二次創作)がつくられるという大ブームを引き起こした怪異ロマン。今でいう鬼滅の立ち位置ににあたるんじゃないかしら。
 

  

主人公は、レノーレという若い女性。時代は30年戦争の終結後。

戦争が終わって、戦地で戦っていた軍人たちいた戻ってきているのに婚約者のウィリアムの姿はない。ウィリアムは戦死しちゃったんだよね。

「神さまは何一つ憐れんでくださらなかったの」「祈りなんてもう必要ない」「死んでいなくなれ、消滅してしまえ」レノーレは神を恨み始めるんです。嫌な予感~そう・・・神様は願を叶えてくれるんです~ヒエ~ガーン

 

 

ある真夜中、レノーレの前に黒い馬に乗った騎士が現れる。

「僕の後ろで僕の黒馬に乗るんだ!今日のうちに百マイルを行かねばならないんだ、きみと共に、初夜の褥へと急いで。」

夫婦の契りを交わすために墓場から迎えに来たんだよ。」100マイルも馬を疾走させて・・・・。ガーン

レノーレは歓喜してウイリアムの黒い馬に乗る。月光の下で不気味な景色が~死者たちのむかえ~乱舞~が繰り広げられる道筋を熱狂的なペースで馬は進んで行く。

なぜ急ぐのか問うレノーレに恋人は「愛しい人よ、怖ろしいのかい? 死への旅路は速い!」と答える

「ああ、つらい! 身を任せ、死に安らうしかないのだわ!」

このあたりのシーンが絵画作品に描かれているね。ヴェルネの「レノーレのバラード」はSランクに怖い絵です~魂
 

 

日の出のとき旅は終わり、墓地のドアに到着した。

残忍なる不可思議の奇跡がおこる。騎士からは鎧が消えうせ、剥き出しの髑髏が現れ、砂時計と鎌を携えていた。
 

レノーレの足元の地面は崩壊し始め、月光の中で霊魂たちは死にゆくレノアを取り巻いて踊り、「天国では誰も神と喧嘩しない」と言い放った。レノーレは死刑に処されたが、許しへの希望を持ち続けている。

 
 
 
『レノーレ』は、のちのゴシックホラーへ影響を与えた作品です。
怪談や都市伝説が大好きなんでゴシックホラーもスキスキ。
ベルばらの外伝は大好物です~。ニコニコ
 

牡丹灯籠だと、死者は女、100マイルを疾走して連れ去るのだはなく、ジワジワと生気を吸い取ってく…
これは、東西の差なのだろうか?
レノーレの生きながら地獄行きというシチュエーションに恐怖MAX。さらに、神の恩寵とか救いも絡んできて震えが止まらない。
ワタシ的にはSSランクの怪談なんですガーン
「レノーレ」をテーマにした絵画をみてみると、死と愛とエロスが絶妙に混ざりあってるラブラブ魂
絵師も「たまらんシチュエーション」と思ったのでしょうね〜。
怪談エロス…ご褒美がアイス🍨なみに冷えてます
 

本文とイラストは関係ないですお願い 
イラストを描いたのでアップしよう〜と思ったけど、ネタがないので、今週の面白かったこと「ラフのレノーレ」の感想でも書くつもりが、ネタバレで終わってしまいました。

「レノーレ」
暑いな〜と感じた時、このバラードを思いだと涼しくなりそうね。おねがい
電気代の節約になるかも!?