ロココのローブ・アビ 衣装史展に行ってて・見て・触ってきたよ。
たまこさんと渋谷の公民館で「初めての服装史」に行ってきました。
衣装の変遷をホンモノを見ながら・触れながら・感じながら学んでいこう講座です。
18世紀のアビからGUの背広まで約4世紀の服飾が展示されていました。
手縫からミシン、庶民の服と貴族の服、オーダーから大量生産…対比してみれる貴重な体験になりました
たまこさん 誘ってくれてありがとう
ローブ・ア・ラ・フランセーズ
かわいい~。ドレスというとコレ
ピンクの生地に花柄の銀糸が織り込まれているローブが展示されていました。
どうして刺繍にしないの?花柄を織込するのはかなり手間がかかる仕事なのに・・?
どうやらフランスのお国事情があるらしい。
リヨンの織物は大切な国の産業ですからね。ユグノー戦争で職人がゴッソリ海外にでちゃったから、織物はフランスにとって数少ない特産品だったんです。国が率先して守らなきゃあかん、あえて手間のかかることをしたのも贅沢を尽くしたのも国策の一環だったんですね。ローブ・ア・ラ・フランセーズはローブのアイコン、フランスのファッションはスレキレベルが違うヨーロッパのファッションを牽引しました。
展示品のドレスを触った感触は、軽い・フワッ・サラっとした感じ。羽みたいだったなあ。もっとも下着や装身具を付けるのでそれなりの重さにはなると思いますが・・・。
ローブを作っている方も多いので、私が書くのはおこがましいかと自覚してます。
初心者の講座で聞いたメモ書きですから、生暖かい目で読んでください。
![ピンクハート](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/083.png)
![ハートのバルーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/662.png)
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メモと型紙からローブ・ア・ラ・フランセーズの作りをみたいくと、ザック・ガウン(本体とプリーツ)・ペッチコート・ストマッーカに分解できるようです。
『18世紀のドレスメイキング』によると使う布地の長さは下記の通り
サック・ガウン 140㎝幅×6~8m
ペチコート 140㎝幅×3m これに飾(ヒラヒラ)つけると+2m
ストマッカー 1m +刺繍
140cm幅の布が10m程度は必要なのね
絹140cmのお値段をググッてみたら1600円~。インポートものだと20,000円くらい。高いものだと100,000円以上もする(最高180,000円)
ということは・・・布代だけで1,000,000円()
これに、袖のレースやリボンで装飾していくから・・・結構な資金力が必用になってくる。貴族って・・すごい
『18世紀のドレスメイキング』で縫製をみてみました。
パーツは、身ごろ・袖・バックプリーツ・スカートから成り立っています。
裁断は直線的に切っていきますが、縫製は下着で強制された体のラインにそって曲線的に縫っていきます。前面のスカート部分には装飾がはいるので真っ直ぐな状態に、脇はつまんでプリーツを入れてフワっとさせていくの。曲線をつくるのにダーツは入れなんですんです。折り込みながら調整しで形を作っていくという、ちょっとビックリ。
バックプリーズの処理が分からない
家庭科の授業をサボっていたのでバックプリーズとスカート部分の縫製が読み取れないです~。
折りたたみながらバランスをとって縫い込んでいく様子はうかがえるのだけれど、詳細を読み解くことが出来ない。スカートを違和感なく一体化している。あの絶妙なバックスタイルはどう縫製してるんだろう。(引き続き解読してます)
祖型となったローブ・ヴォラントは後ろ身ごろと前身ごろを縫い付けるだけなので、私でも作れそう。(ミシンでワンピを作る程度のレベル)
でも、ローブ・ア・ラ・フランセーズは無理だわ~。縫製の技術がすごいと思う。あと折りたたみというかバランスをとっていくというか・・・ローブ・ヴォラントからローブ・ア・ラ・フランセーズまでの数十年で縫製の技術というかセンスがグッと上がったのね。さすがオシャレの国、執念が違う
![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/007.png)
ローブ・ア・ラ・フランセーズの作り方、難しくて~読むだけで心が折れました。
講師のお話しでは、ローブ・ア・ラ・フランセーズは、生地はあまり裁断をしない、曲線でカットていないそうです。それは布が貴重だったから、解いて別のデザインの服を作るための工夫・・次世代で別のドレスにしたり、ウエストコートにしたり・・
貴族は贅沢だから、何着も服を作って、何度も同じ服は着ないというイメージがあるけど、実はそうではない。生地を裁断せず、折りたたみすることでデザインを作り出し楽しんで、次世代でリサイクルをしてたんだね。案外節約志向だったんだな~
でもさ、着るのが面倒くさいってのはオシャレ好きにもきつかったんじゃないかな?
ローブ・ア・ラ・フランセーズって、下着で形をつくって・・・着るというより装着だよね~。パーツの組み合わせでバリエーションが生れるってことは、選ぶのに神経を使うことでもあるし、縫製もし直さなきゃ出し、下着で形を作らされる(自然ではない)
ローブ・ア・ラ・ラングレースやシュミーズのドレスが流行するのはむべなるかな。
アビ・ア・ラ・フランセーズ
男子もヒラヒラ〜
アビのスソは広げると三メートルこえます。だから、踊った時、裾がヒラヒラしてシャレさんなの。
展示会では、青っぽい布地に刺繍の入ったアビとプリチーズがありました。
花柄、ピンク、ヒラヒラ、この時代の男子はファンシーなデザインが大好き
アビは体形に関わりなく男子を格好よく見せる作りになっているんですって。背広にもつながっていくわけだから、まあそうなるのかな。
アビといったらボタン。
くるみボタンの美しさ、細かさは服を作るのと同じくらいに手間がかかてる。展示品のアビも服飾と同じ色調で花が刺繍されています。一つづつデザインが違うんの。展示品のアビにはボタンホールがありませんでした。アビ・ア・ラ・フランセーズはボタンを閉めないからOKってこと?
プリチーズのね、太ももの形に縫製されているのと、ふくらはぎを魅せるカットの仕方が職人の拘りなんじゃないかな。美脚は男のものだったから、いかに脚をセクシーに見せるか。注文主の拘りにこたえたのでしょう。この下に白いタイツをはいてオシャレ靴をはいて・・・美脚を誇ったのでしょうか?
この時代の女子の脚にはセルライトがみっちりあるもんね〜
黄色布地 金糸の入ったゴージャスな ウエストコートがありました。
刺繍の花柄が職人技が半端ないです。触るとね、ギシュザラって金属音がするの。金糸がふんだんに使われているのね。(講師の方の説明では屋敷一軒たつそうそうです。)
この時代のウエストコート、べストなのに袖がある。ベストというより背広に近いです。
その袖がさ、(アビもだけど)肩から腕にかけてのライン、おろしたときに前に来るようになっているの。隣にあるGJの背広と比べると、真っ直ぐに腕のラインが作られているのが分かる。
で、型紙みたら、まるく裁断されてのね。
背中を見た時肩のラインに三角にするのがロココ男子のこだわりでした。ハリのある生地でないと演出はできないです。
フランス男子は見られるところに徹底的に凝るだけではなく、見えないところにもちゃんとこだわってましたよ。
シャツも展示されてました。
縫目はわかりません。衣装は職人技が冴えてます。
オシャレを尽くす!手と金を惜しまない…男達。
そりゃあ、破産するわな。
着たら死ぬ服
その他の服飾のメモの一部です~
人を殺すドレス
カワイイ緑色。ああ、砒素入の…カワイイから着たくなるゆね。展示室には二着の殺人ドレスがありました。濃い緑のパリグリーンとウグイス色のシェーングリーンが。この服も誰かを殺したのかな?こわ〜。
展示されていたアビ(上のアビ・ア・ラ・フランセーズ)にもシェーングリーンが使われていました。ひえ~。触っちゃったよ~
キツネ狩りのスーツ!
これ。キャンディ・キャンディにでてこなかった?なんか、アンソニーが着たような…。
赤なんだけど、ピングなんだって。色褪せるのがオシャレ。このコートに合わせて白のプリチーズを合わせてきる。シルエットがシャープなカンジ。
展示品は古典期のコート。ボデェラインは自然のままがいい、ギリシャ神話の神々のようなボディがいい。それはそれでタイヘンなんだけどね~。
メイドインジャパン
日本から輸出されてたドレスもあったよ。アフタヌーンドレス。くつろぎ用のドレスです。和風柄、着物風なデザイン。明治期の日本の輸出品は絹でしたね。こーいう製品も輸出していたんだ~富岡製糸場で作った糸かな?日本史の授業で勉強しことが、ここで繋がる不思議な気持ち。
貴族以外の服も。
御者のコートなんてのも。固くできていて形がくずれないの。貴族は、完璧でなければだめ。くたくたの服を従者に着せるなんてことはさせなかったんですね。(面子ってやつ)
面白いのは、主人が黒いスーツなのに、家人が18世紀の貴族の服を着ているの。質素な主(実は高い服)で家人は派手な服というギャップ萌えを楽しんでいたんですね~。嫌味だな。
手縫いからミシンへ
18世紀の服飾で恐るべき手縫いの技をみせられてきたけど、ミシンの登場で手縫いはダサいに!!「あら、奥様。まだ手縫いの服を着ていらっしゃるの?(上から目線)」って具合。
あえてミシン目を見せる服がオシャレ、手縫いは裏の側を縫うような・・裏方作業となりました。
新しい技術の登場で、それまでの高い技術が価値を持たなくなってくる、なんか聞いたことあるな・・。技術革新で何十年も積み重ねた技術が素人に負ける・・価値が喪失するということは産業革命以降、職人の宿命なのかな~
服について、全く分からずいったけど、楽しめる、いろんな服に関するエピソードがきけて楽しかったデス
家庭科苦手だったからな〜。縫製にたいして知っていればもっともっと楽しめたと思う。
講師のかたによると、10月に講座を開催する計画があるようです。
また、触りに行きたいです
参考にした本
写真がいっぱいなので見ていて楽しい本です。
このサイトはベルサイユのばら二次創作漫画サイトです。 オスカル・アンドレ・アントワネット・フェルゼンなどのベルばらのキャラクターの日常生活をゆるく四コマ漫画にして遊んでおり。
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猫のベルばら関連本
べるばら二次創作本 ベルサイユのばら二次創作「ばらカフェ1」→4コマ漫画
「ばらカフェ2」→今年中に発行予定
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「ベルばら聖地巡り」→ベルばらの名場面の場所を探しにいきました。アンドレの草むしりの場所。ホタルの現場・・・等
「小間使いのメモランダム」→J家にきた小間使いのお話しです
「12月24日」→オスカル様の誕生日本 コピー本 非売品
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