前回にも引き続きまして、冒頭は僕の好きな言葉シリーズです。


「記憶の配当」


なんの本で知ったかはもう記憶にないんですが、このフレーズは覚えています。
自分の思ってることがきれいに言語化されたと言いますか、何気なく見た本から拾ったその言葉がとても腑に落ちています。


配当というフレーズは、最近の投資ブームで耳にしたことがある方も多いと思うんですが、
それは毎月入ってくる配当金ではなくて、思い出すたびに噛み締める、旅や出かけた思い出です。


複利という言葉も聞いたことがある方も多いと思うんですが、
僕にとって旅行の思い出はそれにも当てはまって、
一緒に出かけた人数に比例して、各々がその思い出を思い返して膨らませて、それがどんどん大きくなって、雪だるまのようになっていきます。


お金は使えば無くなるけど、いい思い出は無くなるどころか、どんどん膨らんで行きます。


うちの店は3年勤続ごとに、北海道もしくは沖縄のペア旅行券と、休みをスタッフに強要しています。


ただ、厄介なウイルスのおかげで誰もその権利を行使しないまま今日まで来て、うちで勤めてくれたスタッフで初めて、ブログを書いている今現在、横尾くんが北海道に行っています。


先輩の社長なんかと飲んでる時なんかも、スタッフ達が働きやすい会社作りのことをよく話すんですが、僕のターンでこの話をすると、


「それは旅行好きのお前のエゴじゃろーが。例えばそのお金で、いいパソコン買って欲しいスタッフもおると思うけどな」


僕の店のことを思ってそう言ってくれるのはとてもありがたいんですけど、
僕は大先輩に向かって冒頭の言葉を説明して、エゴで結構と突っぱねます。


ただ、旅行が嫌いな人も一定数いるのは理解できるので、僕の中で3年ならいいかなとか、こう見えてそれなりに、ない頭を絞って試行錯誤しています。


北海道と沖縄に限定してるのは、僕の中で遠ければ遠いほど、思い出に残りやすいと思ってるからです。
海外の方が安いし、金額どうのは置いといて海外の方が行って欲しいんですけど、
もしも会社から行けって言われて行って、なんかあった時にはスタッフの家族に合わせる顔がないんで、国内に限定しています。


オープンしてもう少しで丸9年。
ようやく福利厚生詐欺から解放されたと、ほっとしている内海でございます。

僕は、

「旅行楽しかったか?」

なんて、
偉そうに聞けるタイプの代表ではありませんので、そこら辺は是非とも、うちの店をより良くするためと思って、皆様が横尾くんから聞いた感想を教えて下さいませ。