Vol.25 えらいこっちゃ!モチが高なるんか! ほなオレのバッグも値打ち上がるんか!
それじゃ
きょうもいきまっせ~
えらいこっちゃ!
ニュース見たか!
「もち」あの食いもんのもちやで
あれがなんと たかなるらしいやんか
なんでって
その原料になるお米
新米が大量に倉庫にあるんやけど
高騰つづきで
もちまでえいきょうが
でるんちゃうかって
うわさになってんで
そらそうやろ
お米はオレらにとってまさに生活のド真ん中や
そんで お正月なんかに
もち食わへん家たぶんないやん
このままやと
めでたい席で食う もちまで
ビクビクせなあかんようになんのかって
オレはちょっとさみしい気持ちやわ
でもな
よう考えたら世の中のモンって
どんどんたかなっていくばっかりやん
電気代にガス代ガソリン代もそうや
ほんで
お米みたいに もともとあるモンでも
ちょっとしたことで値打ちが変わる
この流れいったいどこまで続くんやろ
オレがここで言いたいのは
なんでもかんでも
「あたらしいモン」を
追いかけるんじゃなくて
その考え もうそろそろ
終わりにしたほうが
ええんとちゃうかってこと
もちが高なってもオレらは
毎年もちつきするわけやない
せやけど毎日使うモン
肌身離さず持ってるモンってあるやん
オレやったら
もうかれこれ十年以上使ってる
お気に入りの革のバッグがある
カドはすれてちょっと色もあせてきてるけど
このバッグと一緒に
いろんなとこ行ったし
オレの歴史がぎっしり詰まってんねん
世間一般の目から見たら
「ボロボロやん」って言われるかもしれへん
せやけど
オレにとってはもうこれ以上ない
ええ味でてるバッグやねん
新しいの買おうと思たら
そこそこの値段するけど
結局愛着があるのは このバッグやし
捨てて新しいの買うのは
もったいないなあっていつも思うわけ
そこでや 話が急に変わるようで
実はつながってんねん
レザーリペア技術は魅力的なんや
革製品の修理
レザーリペアって知ってるか
この技術
ようは「直してまた使う」ってことや
バッグのすれたカドを
買ったときみたいに
キレイに色なおしたり
長年使って
ひび割れてきた財布を
しなやかに再生してくれたりすんねん
もちが たかくなるのも
お米の価値が見直されてるってことやろ
オレらの身の回りにある
もともと「ええモン」も
このリペア技術で もういっぺん価値を
「さいせい」できるんや
新しいモンばっかり欲しがる時代は
もう終わったんや
ええモンを長く大事に使う
これもまた立派な
「ぜいたく」やとオレは思うわけ
もちの値段にハラハラするより
オレの愛用のバッグが
またキレイになって帰ってくるのを
楽しみに待つほうが
なんぼか「生活に密着した」
幸せっちゅうもんやんか
オレの持論いうてええか
結局のところ
ものの「ねうち」いうのは
値段だけで はかられるもんちゃう
愛着と
それを長く使おうとする「手間」にこそ
ほんまの「ねうち」が宿るんや
もちも革バッグも大事にされてこそ
その「ねうち」が何倍にもなる
なんでも捨ててしまう世の中やけど
オレは「直して使う」カッコよさこれが
一番「粋」やと思うんや
よかった らオレが
リペアのやり方教えたんで (笑)
じゃあ
またあした



