今日もブログにお越しいただき、ありがとうございます。

 

第21回「このミステリーがすごい大賞」受賞作が図書館に入りました。私が通う図書館は割とミステリーが揃っています。今回はどんな作品なのか興味がありました。

 

 

出版:2023年1月7日宝島社 

単行本:352ページ

 

かつて小学校の校長だった切れ者の祖父は、七十一歳となった現在、幻視や記憶障害といった症状の現れるレビー小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしていた。しかし、小学校教師である孫娘の楓が、身の回りで生じた謎について話して聞かせると、祖父の知性は生き生きと働きを取り戻すのだった!そんな中、やがて楓の人生に関わる重大な事件が……。(Amazon内容紹介)

 

感想

 

本作は認知症を抱えた老人が名探偵として活躍するという斬新なアイデアでもって、老人の認知症という現実をミステリーとして巧みに取り込んだ点がうまく作用した作品だと思いました。また老人と孫娘の絆が心温まる一方で、推理が楽しむという点も私のような介護すべき家族を持つ者の心に響きます。

 

残念なことに巻末の選者評にもあるように、ミステリーとしては少し完成度が低いと言わざるを得ないことも理解できました。

 

既に放送作家として活躍してきた著者のこれまで読んでこられた名作ミステリーに対するオマージュを感じつつ、この後の活躍に期待します。

 

 

 

 

▼本日限定!ブログスタンプ

あなたもスタンプをGETしよう