今日紹するのは池井戸潤氏が第44回江戸川乱歩賞を受賞した作品です。
「これは貸しだからな。」謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。死因はアレルギー性ショック。彼の妻・曜子は、かつて伊木の恋人だった……。坂本のため、曜子のため、そして何かを失いかけている自分のため、伊木はただ1人、銀行の暗闇に立ち向かう(Amazon内容紹介より)
1998年著者は受賞によって作家デビューしました。
三菱銀行での銀行マンとしての経験を生かした作品だったため、以後の作品も「元銀行マンが明かす銀行の内幕」と捉える見方が多かったようですが、今では銀行、企業だけでなく幅広いエンタメ作品を量産する人気作家であり、2011年「下町ロケット」によって直木賞作家ともなっています。
それゆえに今池井戸潤氏の原点を読み直したくて、今回本作を手に取りました。
純粋に面白かったです。
江戸川乱歩賞はミステリー作家としての出発点です。
巻末に歴代受賞者が記載されていて、懐かしい作品が多くあり、郷愁にかられてしまいました。

果つる底なき (講談社文庫)