マザー


そのソフトを使えば誰でも「理想の人物」を生み出せるという…。ストリートライブでおぼろげな記憶の中にいる「彼」を歌う佐川夏実。大学のサークルで世の中に流布する都市伝説を研究する伊神雄輝。二人の前に現れた奇妙なソフトによって、運命は大きく揺さぶられていく(「BOOK」データベースより)

今日紹介するのは平山瑞穂氏が2010年に発表した「マザー「という作品です。

最終的に雄輝はマザーという人の記憶を書き換えるシステムを手にし、アドミニストレーター(マザーを手にし、人の記憶を書き換える人物)外間と対峙しますが、マザーを終了されてしまい、自ら権限を委譲を希望しアドミニストレーターになり、夏実をおぼろげな記憶の苦しみから救います。

またマザーを転送するエディター(彼自身がマザーを造り出した点は、予想外でしたが)を世の中から消滅させますが、マザーを手放した以上、アドミニストレーターを降りる事は出来ず、アドミニストレーターであり続ける限り、葛藤・苦しみが雄輝のみ永遠と続くという結末に、いつか夏実と雄輝の再会を望む気持ちが残りました。

マザーというシステムを理解するのが多少難しく頭がこんがらがってしまうところもありましたが、基本読みやすく、楽しんで読むことができました。

最後の結末がちょっと無理やりかなとも思いましたが、是非読んでみて下さい。