世の中どこかおかしい。なんだか窮屈だ。そう感じる人は多いと思う。でも、どうしたらなにかが変わるのか、どこから手をつけたらいいのか、さっぱりわからない。国家とか、市場とか、巨大なシステムを前に、ただ立ちつくすしかないのか。(略)この本では、ぼくらの生きる世界がどうやって成り立っているのか、その見取り図を描きながら、その「もやもや」に向き合ってみようと思う。
――本書「はじめに」より


市場、国家、社会…
断絶した世界が、「つながり」を取り戻す可能性を、「構築人類学」という新たな学問手法で追求した現岡山大学文学部准教授 松村圭一郎さんお著書です。

人類学者の一人として、ホーム(日本)とフィールド(エチオピア)を往来することで、問いの多くに到来し、強固な制度のなかにスキマをつくる力は、[うしろめたさ」にあると仮定し、「批判」ではなく「再構築」をすることで、新たな時代の可能性が生まれると結論づけています。

今の自分にどれだけ理解できたのか、読後不安がありますが、こういう著書も読んで頭のトレーニングをしないといけないことだけは強く感じました。

目次
はじめに
第一章 経済「商品」と「贈り物」を分けるもの
第二章 感情「なに/だれ」が感じさせているのか?
第三章 関係「社会」をつくりだす
「社会」と「世界」をつなぐもの
第四章 国家 国境で囲まれた場所と「わたし」の身体
第五章 市場 自由と独占のはざまで
第六章 援助 奇妙な贈与とそのねじれ
終章  公平 すでに手にしているものを道具にして
おわりに 「はみ出し」の力


うしろめたさの人類学