今日はちょっと重いテーマの本をご紹介します。
主人公西田啓子は、39年前リンチ殺人事件の舞台となった連合赤軍の山岳ベースから脱走、5年余りの服役を経て、元小学校教師だったことから小さな学習塾を営むが、少子化に伴い廃業、わずかな蓄えと年金で一人静かに生活していた。
ある日、元のメンバー熊谷から彼女を取材したいジャーナリストがいるとの電話を受ける。その際昔の夫 久間伸郎が会いたがっていることも告げられる。
事件を機に家族と呼べるのは妹の和子と姪の佳絵だけで、佳絵は結婚を目前にしていたため、取材は拒否。
時を同じくして元連合赤軍最高幹部、永田洋子の死を知ると、忘れてしまいたいあの頃の過去が迫ってきて・・
1972年の連合赤軍事件、あさま山荘事件、そして2011年永田洋子の死、東日本大震災
啓子がなぜメンバーに入ることを決めたのか、彼女の家族や親戚はなぜあれほど苦しまねばならないのか(ならなかったのか)
私の記憶は「あさま山荘事件」しかなかったのですが、読むうちにあの頃の騒動、報道が思い出されて胸がドキドキしました。
やがて啓子はジャーナリストとともに昔の仲間の様子を知ることになり、今頃ジャーナリストが現れたのか理由を知るのですが、取材拒否の理由を語る彼女のセリフが印象的でした。
「金子(メンバーの一人)が子どもと息絶えたことを後悔している。わたしはのうのうと子どもを産んだ。それが許せなかったから忘れたいのです。」
主人公西田啓子は、39年前リンチ殺人事件の舞台となった連合赤軍の山岳ベースから脱走、5年余りの服役を経て、元小学校教師だったことから小さな学習塾を営むが、少子化に伴い廃業、わずかな蓄えと年金で一人静かに生活していた。
ある日、元のメンバー熊谷から彼女を取材したいジャーナリストがいるとの電話を受ける。その際昔の夫 久間伸郎が会いたがっていることも告げられる。
事件を機に家族と呼べるのは妹の和子と姪の佳絵だけで、佳絵は結婚を目前にしていたため、取材は拒否。
時を同じくして元連合赤軍最高幹部、永田洋子の死を知ると、忘れてしまいたいあの頃の過去が迫ってきて・・
1972年の連合赤軍事件、あさま山荘事件、そして2011年永田洋子の死、東日本大震災
啓子がなぜメンバーに入ることを決めたのか、彼女の家族や親戚はなぜあれほど苦しまねばならないのか(ならなかったのか)
私の記憶は「あさま山荘事件」しかなかったのですが、読むうちにあの頃の騒動、報道が思い出されて胸がドキドキしました。
やがて啓子はジャーナリストとともに昔の仲間の様子を知ることになり、今頃ジャーナリストが現れたのか理由を知るのですが、取材拒否の理由を語る彼女のセリフが印象的でした。
「金子(メンバーの一人)が子どもと息絶えたことを後悔している。わたしはのうのうと子どもを産んだ。それが許せなかったから忘れたいのです。」