
作品の紹介には、中国の古典に現れる脇役たちに焦点を当て、人生の見方まで変えてしまう連作集と書かれていました。
西遊記の沙悟浄、三国志の趙雲、花の名「虞美人草」の虞姫、京科と荊苛の2人のケイカ、司馬遷に見向きもされないその娘と5つの短編です。
特に表題作「悟浄出立」では、悟浄の八戒の言葉に人生を考える姿が印象的です。
「悟浄、本当は俺は知っているんだよ。過程こそがいちばん苦しい、ということをね。さらに天界と違って、この人間界ではそこに最も貴いものが宿ることもある、ということもね。」
「実のところ、俺は人間が住む下界に来て初めて知ったんだ。人間という生き物が変化する存在である、ということをね。」
そのほかも歴史の真ん中を歩む人を見る、脇役の人たちの言動、言葉に深いものを感じ、今まで私が読んだ、面白さを前面に出した万城目ワールドとは、一味違った作品です。
中国の歴史ものがお好きな方は、特に興味深く読めると思います。
ランキングに参加しています。応援クリックお願いしますm(_ _)m
↓↓↓
![]()
人気ブログランキングへ