今年の夏はどんな夏だったでしょうか。

ニュースでは連日最高気温の更新などと騒がれていたのに、秋分を境にあっという間に夏が終わってしまった気がします。

そして夏休み。読者の皆さんはどんな夏休みを過ごされたのでしょうか。

今日はある小学生たちのひと夏を描いた作品をご紹介します。
夏の庭―The Friends (新潮文庫)/新潮社

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「児童文学者協会新人賞 児童文芸新人賞 ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞他受賞多数 12歳の夏、ぼくたちは「死」について知りたいと思った。」

そして、もうすぐ死ぬんじゃないかと噂される、一人暮らしのおじいさんを見張り始めて…? 三人の少年と孤独な老人のかけがえのない夏を描き、世界十数ヵ国で出版され、映画化もされた話題作です。

おじいさんは不思議な人でした。いや、そう見えたのは彼に生きがいを見出せなかったからかもしれません。いつしか見張られる少年たちと心を通わせることとなり、ひとりぐらしをする経緯を少年たちに告白します。
そして、遠い昔の思い出を大事にするおじいさんに、少年たちは行動を起こします。

昔話に浸ったあと、おじいさんとおばあさんが黙って眺める庭に、「すっと涼しい風が通り抜けた。ぼくたちはみんな、森の風を吸いこんで熟れたキイチゴの、甘くすっぱい実のひと粒に包まれている」
そう少年たちは感じます。

とても美しい描写が続きますが、物語はこのあと急展開して終わります。

いつしか若き少年たちのあるひと夏の出来事が、とても楽しくもあり、恥ずかしくもあり、悲しくもある懐かしい日々に感じられる、素敵な作品です。

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