今日8月15日は、あの忌まわしき太平洋戦争終戦記念日。
先日には北方領土問題、ここ数日は竹島・尖閣諸島と領土をめぐってロシア、中国、韓国となにやら暗雲が立ち込めて日本もざわざわしています。
こういう日なので戦争に関するものを取り上げようかと迷いましたが、あえて取り上げず戦前戦後と活躍された女優さんのエッセイを今日はご紹介します。
わたしの渡世日記〈上〉 (新潮文庫)/新潮社

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わたしの渡世日記〈下〉 (新潮文庫)/新潮社

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初版は朝日新聞出版から1970年代に単行本化、その後文芸春秋で文庫として出版、今回ご紹介するのは平成23年著者がなくなった年に新潮社が文庫本として出版した作品です。
著者は5歳で子役として映画デビューした高嶺秀子さんですが、学校もろくに行けなかった彼女は素晴らしいエッセイを多く残しています。
そんなエッセイの中でもこれは彼女がデビューから結婚するまでを、戦前・戦中・戦後と映画界が大きく変化した中で、彼女が多くの影響をうけ、また多くを吸収しきた映画界や文壇、画壇で活躍された大物たちの裏側をとても鋭く、それでいてあたたかいタッチで描いた女優であり人間、高峰秀子の半生記です。
最近は芸能人・スポーツ選手がこぞって本を出しています。が、これほど出版を重ねられるということは芸能人ということだけでない書き手としての才能もなければなせないことです。
若い方はご存じない女優さんかもしれませんが、新潮文庫は写真もたくさん織り込まれていますので、映画史の記録としても価値のある作品だと思います。
太平洋戦争を再度見つめなおす今日お勧めします。
