昨日の親指強化トレーニングの成果が早速出たのか、
朝練でアルハンブラの思い出を弾いてみた所、力まず、手首を一切動かさずに何とか最後まで弾く事が出来た。
それもギターを手にしていきなりである。

つい昨日まではウォーミングアップを数十分行った後にようやくトレモロらしきものが出来る程度だったので自分でも驚いた。

あれほど動かなかったpも自在にアルペジオを弾いている。
しかも右手の軸が全くブレない。

アルハンブラは「p主導のアルペジオ曲」であるという感覚を掴む。
amiはオマケだ。
pを弾いたはずみでサッとamiを乗っけるだけでいい。

一切力んでいない分、最初は音量が出なかったが、出来るだけ弦に直角に弾く事と、タッチを深めにする事で解決。

pを鍛えるトレーニングをした事で右手が安定し、全てが良い方向に向かった事は間違いない。

軸さえ安定すればトレモロはこんな簡単だったのかという感じである。


ここからがスタート。

アルハンブラ宮殿へのパスポートを一年半かかって手に入れた。

何度挑んでも「お前にはまだ早い。出直して来い」、と追い返された。

しかしやっと微笑んでくれたのだと信じている。

夢は必ず実現させる。

フラメンコギタリストの様に何も考えずに指に勝手に弾いてもらう様になるまで続ける。

◆p強化トレーニング

トレモロもアルペジオもpが肝心。
親指は文字通り親であり、その他の4本を主導する役割を持つ。
pがグラつけば右手全体がグラつく。

そこでpを強化するトレーニング。

一旦クラシックを離れ、p主導、しかもpは必ずアポヤンドというフラメンコギターの世界に入る。

まずは親指アポヤンドによるコード・メロディ弾きのトレーニング。
そしてフラメンコ風アルペジオ・フラメンコ風トレモロ・アルサプアetc。

pの強化と共にpの独立性を高めるトレーニングを繰り返す。

手首の回転を加えれば弾き易く、音量も増すが、独立性を高める為のトレーニングなので手首を一切動かさず、あくまでpだけの力で弾く事。

クラシックギターの様にご丁寧に指の腹で押し出す様に弾いたりしない。

爪が当たろうが腹が当たろうが構わない。
何も考えず思い切り弾く事が肝心。


ここからが本題。

この「何も考えない」という状態こそが最強だろう。

フラメンコギタリストはギターを弾く事が日常になっているので我々の様に指の角度がどうのこうのと一々考えない。
譜面も読めない人が多い。
あれだけ猛烈に指を動かしていても腱鞘炎にかかったという話も聞かない。

上達の為に考えに考え、指を故障するなど何と馬鹿げた事だろう。


実際自分も、ギターを手にして数ヵ月の頃は何の迷いもなく指が動いた。

一々pがどうのiがどうのとか、アポヤンドorアルアイレ一切お構い無しに思い切り良い弾いていたからである。

それが段々、爪の形がどうのタッチがどうのあれこれ考えるうちに指がどんどん萎縮してしまったのだ。

確かに以前と比べて音質も音量も格段にupした。

しかし大切な何かを忘れかけていたのは間違いない。

その答えをフラメンコギターで見つけた。


弦と右手の角度は爪の質・形による。
自分の場合、90度ではなくやや斜めに弾弦した方が明らかに綺麗な音が出る。

クリアな音を出す為に爪の真ん中を尖らせているので、90度ではただのキツい音にしかならない。

爪の谷から山へ滑らせる斜めタッチが楽に音量を出せる。

斜めタッチにより自然と肘に向かって指先を動かすフォームになり、指が真っ直ぐ動く。無駄がない。

問題は親指だ。
今まで親指を横に大きく張り出すフォームで弾いていたので、親指と人指し指が接近する事に違和感がある。

トレモロは力を抜いて指の動きを最小限に。
今日はpimaの逆パターンでの練習。

iを予めセットするプランティングも実行。
プランティングと言っても、iを弦スレスレに近付けpを弾いた直後に迷いなく出てくる様にする。


最も注意すべき点はpの使い方。

やはり普通に弦の上に乗せてボソッと押し出す様な弾き方ではimaと干渉し合ってしまう。特にa。

pは一本の棒の様に遠心力で勢いよく振り下ろし、楕円形を描く様に回転運動を続ける。

こうする事でpとその他の指が干渉せず右手の軸が安定する。


imaは最大音量でしっかり弾く事。
プランティングと言っても、pとaを同時に弦上にセットした状態からトレモロをスタートするというだけのものであるが、効果は絶大。

まず、トレモロはpamiの4連打の繰り返しであるという感覚が身に付く。

また、paが既にセットされているのでpaに関して弾き損じがなくなり、思い通りの音が出せる。

imだけに注意を払えば良い様なものである。

指が暴れる事もなくなるので自然とスピード・確実性が向上。

更に、トレモロしながらの弦移動もスムーズに行えるので演奏が流れる様になる。等、様々な効果があった。

早くこれに気付かなかったのが残念である。