創業は江戸時代中期、享保元年（１７１６年）のことです。
福井県で一番歴史のある蔵元さんです。
宮司家から分家した高橋重兵衛氏が神苑前に居を構え、３代目となる勘右エ門氏が家業として酒造りを始めたとされています。
享保５年（１７２１年）に、福井市大嶋屋より酒株を譲り受け、本格的に醸造家としてスタートしました。
蔵の前にある八坂神社境内には、疫病平癒に効果があると伝えられている霊水で、北陸名水百選にも選ばれた「延命の水」が湧き出ています。
３代目がこの霊水の流れを承ることを約束して酒造りを始め、今現在も仕込み水として使用しています。
越前町生糸地区、宮崎地区の農家さんと契約栽培を行っており、酒造りに使用するお米は、ほぼ越前町産です。
（２０１５年）１２月に蔵元杜氏であった高橋滋氏が他界します。
妻である高橋裕子氏が蔵を継ぎ、その妹さんである嶋田明美氏、そして新たな杜氏を引き受けた井尾光洋氏が中心になって酒造りが行われています。
機械設備はなく、全ての工程が手作業で行われ、１００石に満たない生産量の小さいお蔵さんです。
銘柄名「飛鳥井」は、越前町をかつて所領していた京の公卿飛鳥井氏に由来します。
「飛鳥井 特別純米無濾過生原酒美灯」
使用米 五百万石（福井県永平寺町産）１００％
精米歩合 ６０％
アルコール度数 １７．５
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