若い頃、がむしゃらに頑張ることで結果がついてくると信じていた。
そこに根拠はない。
妄信的とも言える。
働き始めて、その考え方が少し変わった。
論理的に物事を考えるようになった。
そうしなければ生き残れなかったからだ。
年を経るにつれ、さらに合理的に考えるようになった。無駄なものを省いたり、後回ししていいものは先送りするようになった。
その積み重ねは、気持ちを楽にする。
焦りがなくなる。
焦りがなくなると失敗は減る。
焦らなくなった要因のひとつは、ある種の無責任さにある。
「この程度であれば誰にも迷惑はかけない」という最低限の責任のとり方。
実は「この程度」の「この」がどの程度なのか、そこが難しいのだが、経験とともにわかってくる。
ゆるい責任感とでも言うか、その塩梅がわかると仕事は一気に楽になる。
余裕ができるのだ。
余裕ができると少し先のことや別のことを考えてみるかという気持ちにもなる。
結果的に「よい仕事」ができる。
おそらく、ここ数ヶ月は、社会人になって最も(時間的には)働いていない。
しかし、時間と成果は一致しない。
うまくすればもっと生産性高く働けるかもしれない。
それができるかどうかは気持ち次第とも言える。