高齢運転者による池袋母子殺人事件の件 | こちら東日本営業部

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今朝の日経一面は「2040年に75歳以上が1/4」というものでした。




2040年には私も後期高齢者です。
かねてより「120までは生きてやるつもり」と公言していますから、2040年くらいでくたばるわけにはいきません。

しかし、寄る年波には勝てず体力や認知能力に不安を抱えるようになっている可能性もあります。

ひとつ決めているのは「マニュアル車が運転できなくなったらクルマを降りる」というものです。
象のように重い車体にもかかわらず猛スピードで走るクルマは近年無差別テロにも使われ一般市民が被害に遭っています。
認知能力の下がった私が万一アクセルとブレーキを積み間違えて殺人の加害者になったりしては、我が家のおねいちゃんや僕チンに顔向けできません。


さて、今日の日経の社会面は、これ。



起きた事象は秋葉原の大量殺傷事件や海外のテロと同じです。違いがあるとすれば、昨日の事故は法改正や対策を打っておけば防ぐことができた可能性があるということ。
まったくこの国と来たら若い命をいくら奪ったら法改正をするのでしょうね。

足が不自由で本人も以前から「運転をやめる」と言っていたらしいのに。運転に自信がないのに運転していたのでしょう。そもそも田舎じゃないのだから公共交通機関を使えばこんなことにはならなかったのに。

他人の私ですらこれだけ憤っているのですから、被害者や家族の方の気持ちはいかほどかとやりきれなくなります。本人の自覚のなさと運転を止めきれなかった家族、法改正や対策を打たなかった国と、問題はあちこちにあります。

そしてこの事故の違和感は二つ。

あきらかな殺人者なのにニュースは「さん付け」の敬称で報道しています。ほかの同様の事故の場合の加害者は概ね「容疑者表記」にもかかわらず。日経の記事もそうなっています。
web上では、元官僚で大企業の副社長だった殺人者に対する警察やマスコミの忖度なのだろうという声が多数見られます。
どうやら逮捕もされず任意の事情聴取で終わりそうです。これまた理不尽な話です。

もうひとつ。

加害者は「アクセルがもどらなかった」と供述しているようですが、もしそうならプリウスは欠陥車の可能性があります。日本で最も売れているクルマの一台であるプリウスに欠陥があるのならトヨタは究明しなければなりません。プリウスは走行の履歴を分析することができるようですから、加害者の言葉が真実なのかどうか、はっきりさせてもらいたいものです。
なにしろ加害者は「元工業技術院長」という肩書ですから、自分の誤操作ではなく機械の問題だと主張するのにはそれなりの根拠があるはずで、メーカーは重く受け止めなければなりません(皮肉ですよ。150メートルも走ってるのですからアクセルがもどらないなら空いてるもうひとつの足でブレーキを踏めばいいだけです。あるいはサイドブレーキを引くような敏捷性もなかったのでしょう)。


何度も書いていますが、高齢者には頻繁に運転能力検査を課すべきです。認知症は急速に進むことがありますから毎月課してもよいくらいだと思います。試験官も高齢者を使えばコストも抑えられますし、何より試験をする方も受ける方もヒマなのですから問題は何もありません。それにより収益事業にもなります。

自動運転技術も研究はされているようですが安全性には問題がまだまだあります。
いっそ免許証にチップを埋め込み、有効期限を認識できる装置をクルマにも付け、免許証を挿入しかいと始動すらできないようにすればよいのです。現代の技術でできるはずですし、ETCの普及よりそっちの方がはるかに優先順位は高いと思います。