樹木希林が亡くなり、ああ、やっぱりと思っていたら、また訃報。
山本KID、まだ41歳。
あまりに早すぎる。
あんなに強かったのに。
ガンには勝てなかった。
格闘技史上に残るファイターだった。
カリスマとは彼のような人物にこそふさわしい。
元来はレスリングが主戦場だった選手にも関わらず、立ち技のK-1で強豪たちと互角以上の戦いをした。
中でも2004年の魔裟斗との死闘は今でも鮮明に覚えている。
試合は判定で魔裟斗の勝利だったが、改めて山本KIDという格闘家の凄さを感じた。
ウェイト、体格で劣り、専門外であるはずのパンチとキックで魔裟斗と渡り合った。
当て勘がよくて伸びのあるパンチは天性のものだっただろう。
一方で試合を離れるととてもシャイな一面もあったらしい。
ふだんのインタビューからも物静かな人柄が伺えた。
返す返すも残念な早すぎる死だ。