ジャパン・バリスタ・チャンピオンシップ(JBC)2011 --Part 2 | BAR14Nの憂鬱なラテアート

BAR14Nの憂鬱なラテアート

エスプレッソやラテアート、コーヒーの話

JBC決勝の話の続き。

齋藤久美子さんは、2009年と2010年のボリビア・アグロ・タケシを使用してのシグニチャードリンク。
バキュームパック(だったかな?)で保管されていた2009年のアグロ・タケシは、熟成され、エスプレッソとしての飲み頃を迎えたというプレゼン。ヴェルヴェットでクリーミーなマウスフィール。ブルーベリー果汁を加えてからエスプレッソを飲むと、口一杯にラズベリーの印象が広がる。それは、2009年のほうには十分酸が残ってるから、とのこと。
アグロ・タケシは、丸山珈琲オーナー、丸山健太郎さんの知る中で、最も標高の高い地域でコーヒーを栽培している。栽培できる環境ギリギリの高さだ。しかし、さらに高い、2600m地域での栽培に挑戦し始めたということだった。
コーヒーの飲み頃についてが主なテーマとは思ったけど、ぼくはアグロ・タケシの限界への挑戦のほうに興味を引かれてならない。もっともっと美味しいコーヒー作りのために、挑戦し続ける。これは、どの生産者も同じなんだろうと思う。標高だけではなく、気候が農作物にとっては重要だからこそ、安定的に高品質のコーヒーを生産するため、生産者の試みは終わりを知らない。

鈴木樹ちゃんは、コスタリカ・ウエストバリー地区の二種類のコーヒーを使用した。予選でも使っていた、エルサル・デ・サルセロとシンリミテスだ。シグニチャードリンクは、この二種類のコーヒーをエアロプレスを使いクレマを除去して、それぞれ温かいお湯で割って提供。エルサルとシンリミテスは、3kmほどしか離れていない。でも、全く異なるキャラクター、愛すべきキャラクターのコーヒーが生まれる。なぜ、生まれるのか。それは、生産者の想いが込められているから。みきちゃんは、そんな生産者の想いを伝えたいと言っていた。
そして、何よりもみきちゃん自身が、愛されるキャラクターを持っている。今回はお姉さんにウエストバリーの模型を作ってもらっていた。カップも置くための模型!

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JBCは、みきちゃんがチャンピオンとなり、久美子さんが二位という結果。三位は岩瀬さんだ。
また、みきちゃんは日本のチャンピオンとして 、スペシャルティコーヒーを広めるために世界規模で活躍することになる。また一年大変だろうけど、活躍楽しみにしてます。
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