どうやらこの好天もそろそろ悪くなるらしい。勝手なイメージだが、晴れている方が悪い菌も繁殖しそうで、僕の体調も良くなることを願っている。カラダに似合わずかわいい名前の医師・小石くんからもらった薬で一時は楽になるが、寝ると汗、日中は乾いた咳、なぜか腫れたボクサーのような左目という、対面商売には致命的な症状は変わらない。眼帯を買ってきてもらって、「柳生十兵衛みたいやな」と言うと「野球中継?」と怪訝な顔をされた。世代のギャップか。
体調のせいもあってか、今月のホームページは久々に3日分更新を休んだ。その分、日記以外にも簡単に画像を更新できるブログは、その日も何かしらくだらない画像で埋められた。僕にとってのブログは、そんな利便性がある。
今大流行のブログは、無料で簡単な設定と更新が可能である。僕の場合、サイトがあってブログを始めたわけだが、そのどちらにも意味がある。サイトには、店の情報やイベントのコンテンツ、思いつきの小説コーナーなどがあり、「店のお客様に対して、書き続ける手紙」みたいな位置付けがある。その必要性は、志賀という店が存在する叫びにも近い。だから一人しかいない僕が、物理的に更新できない状況は極自然に訪れるし、そうでなければオカシイ。
ブログには、不特定多数にその存在を知らせる不自然さが僕にはどうにも馴染めないのだが、ただみんながやっているからとか、自分はここにいるよ、友達を増やそうと訴えかける人とは違う表現の場と受け止めている。飲食店やオフィスには、本サイトからリンクして「社長日記」的ブログを貼っている場合もあるが、僕はそれをしない。やはりホームページとブログとは、店と個の違いがある。
今年6月に始めたブログはサイバーエージェントのものだが、当初登録者数29万件が、現在その倍の59万件である。ランキングに躍起になっていたり、読者や友達を増やそうとしたりするがあまりに、肝心な「個」が抜けてしまっていくと、当初溢れていたパーソナリティがいつからか曖昧になり、「の・ようなもの」になってゆく。僕がホームページを主としているのもそういうわけがある。
いつか書いた。
『継続とは、誠実であり続けることである』
そこに則って言うのならば、自分の言葉で、想いで書かないと誰も耳を目を傾けてくれなくなる。自分の素性を明らかにした上で、自らの言語で進めてゆくものは、ネットで頻繁に起こりうるトラブルも少ないから極自然に続く。素性を明かした相手に対して書き捨てる匿名主の言葉も説得力がないから、幾つかのスレッドの後に消えゆくのだ。更に言えば、匿名性がまかり通る場所に、匿名同士が議論し合うことに真実は生まれはしない。
僕はここにいる。
だから自分の言葉に責任もあるし、続けることもできる。
※今日のヒトコト 【左目に、ものもらいができて腫れてる ごめんなさい、姉歯さん もう二度と弱点は突かないズラ】
【志賀クリエイティブ・ディレクションカフェ Pleasure Pleasure 西元町にオープン! (中央区元町通3-14-5 TEL078-393-1733)】