神戸加納町「BAR志賀」と昼の顔(中毒性日記Blog版)

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※2010年7月、店は移転しました!
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20周年記念本 「神戸にこころざす~地図にない店 20年の足跡」発売中!

昼夜働く志賀の個人HP内「中毒性日記」ブログ版。
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金曜、神戸も記録的な大雨に見舞われた。

自宅塩屋から須磨間で土砂崩れが線路に。国道を歩く人々。

在来線は当然ストップで、午後から仕事を切り上げる人も多数。

 

昼に神戸市役所で密談があり、その後、ハーバーランドの駐車場に入れたのは、豪雨をしのげることと、カフェで仕事をしようと思ったのと。しかしあえなく夕方にはその商業施設が全館クローズとなり追い出され、尋常じゃない非日常を突きつけられる。

 

店の近くの駐車場から歩く道すがら、犯罪都市かと疑いそうなイライラクラクションと鳴り止まぬサイレンの音。加納町の交差点では、信号関係なしに入り混じった車同士の小競り合い。あぁ人は、イレギュラーな出来事でその人となりが出る。

 

今日もタイムラインでは、マチは人もいなくなり、早仕舞いの店も多く、自分もどうしようか思案中という投稿が多く見られた。どうにも僕には、その辺にモワッとした違和感があった。

 

昨日、ある飲食店の男が書いていたことで、常々思っていたそうした違和感が解消された。以下、彼のコメント欄に書いたこと。

 

…………………………

 

今宵もありがとう。

君の投稿を見て、改めて自分の店は家なんやなと感じた。

 

僕が店を家だと言い切れるのは

従業員を抱えていない僕しかいない店だからだろうし

暴風雨も大雪も、結局店が心配で来てしまう。

20時前に加納町の家に帰ってきた気分、

これが至極当たり前の日々なんだと。

 

誰もいそうにないマチに、

灯りを点していたら知人が覗いてくれて

それが少しの時間でも、

話せたことで一日を終えることができる。

家だったら「誰か来て」って求めることもないから

それは大層嬉しいことだと、静かな日も受け入れられる。

 

ただ、そこに在る。それでしかないんよね。

 

…………………………

 

カッコつけてるようだけど、1995年に店を始めた頃から変わってない本心。オープンまでもその後も、店に何度も泊まったよな。今思っても、居心地のいい家のような店だ。

 

多分この場所を愛している。

濡れてないか、凍えてないかと心配になる。

 

だから今日も、当たり前にここにいる。

 

僕らが別れる時、それは加納町を離れる時だ。

 

 


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いやぁ、今年一番驚きましたね。
国鉄の陰謀ですわ。

 

軽くていいから履いてるランニングシューズはニットシリーズで爪先から足首までメッシュ加工なんですが、滅多に乗らない電車のドアに爪先挟まって一駅間過ごしましたよ。引っ張ろうとしましたが、使い古しの靴下ビロ~ンみたいになるのが怖くて仕方なく。立ち姿は、気をつけ休めという感じに映ったでしょう。

 

昨日は朝イチから打合せが多く、車で三宮に出ていたのですが、駐車場に停めて、西方面にJRを使ったのです。次の案件は駅前でしたし。で、神戸駅から乗った普通電車。須磨で停車は、どうやら快速待ち。それくらいは僕でも知っています。
アジア人らしい方が、タルミ?と車掌に聞いて慌てて快速に飛び乗りました。大変だよな、わかりにくいよね、良かった良かった。にこやかにスマホに目を落としました。

 

快速が行きました。また来ました。
ふーん、快速待ちって結構あるのね。
ん?あれ?僕のいる普通電車はガタンっと音をたてまた三宮方面に戻ります。何と、須磨駅止まり引き返しは京都行きでした。
あー、暫く実家にも帰ってないし、
ぶらり京都山科まで揺られて行きましょうかね…

 

 

って、ど阿呆っ❗普通電車に乗って神戸より西にフツーに向かってるのに、まだ海の家も始まってない須磨でなんで引き返すねん‼️こんな里帰り、フツーにハラタツノリやわ。古っ。

 

 

慣れないことをするといけませんね。
電車に関しては無知ばかりです。

 

車内では大きな声でスマホで話してます。
着信音も大きく分かりやすくするんですね。

 

急いでるから、化粧も車内で済ませるなんて効率的です。

 

優先座席には意外に若い人も座るんですね。
そうですよね。席が空いてるからですよね。

 

本当に慣れないことばかり。

 

次回は一度やってみたかった、
窓に向かって正座して風景を眺めます。

 

あっ、もちろん靴は脱ぎますよ。
マナーですから。

 


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いつか書いたが、オジさんオバさんの基準というのが僕にはある。子連れの若いママに煙たがられたらまぁオジさんだし、「私、いくつに見える?」と、聞くのはオバさんである。「若い男性がジロジロいやらしい目で見てくるのよぉ〜」という自意識も、オバさんに近い。若い女子は大いなる勘違いなどしない。

 

子供から見たそれは簡単である。自分の親を基準に見るからだ。しかしながらオジさん(オバさん)本人が自覚するタイミングというのは意外に難しい。若い子に負けないと無理をしている人に、自覚し受け入れる懐などほぼないに等しいからである。

 

歌は上手いが、どうにも歌い方(声の出し方)が昭和であるというのも見事なオジさんだが、近頃の歌を頑張って覚えた場合にそれは露呈するものだ。つまりは年相応、いや声相応の歌をチョイスするに限る。っと、僕は思ってた。

 

 

先週末、店のカウンターには気心知れた面子が集まっていて、カラオケで歌いたい曲、異性に歌ってほしい曲はという話になった。皆それぞれ思いついたまま曲名アーティスト名を言うと大合唱が始まって、そこに上手いか下手かは関係なく「あぁ〜これいい」「泣けるぅ〜」と、大抵は「聴かせるええ歌」を挙げた。

 

僕が言ったのは、岡本真夜の「Alone」で、カラオケなど前回の冬季オリンピックくらいにしか行ってないのに、歌ってみたいものの一つだと言うと、女子も「わかるぅ〜」と共感した。上手く歌えるわけなどないし(声はいいらしいが)、女性歌手の曲を歌ってみたいと思うのは徳永英明に失礼だけど、希望だから仕方がない。そしてみんなの嗜好も聞けてなんだか楽しかった。

 

日曜日。気になってた歌があったので動画を探す。見つかったのは、手嶌葵の「明日への手紙」という、誰も知らなさそうな歌だった。これはたまたまCMで観た「今夜、誕生!音楽チャンプ」という番組で女子高生が歌ってたものだ。JUJUの「奇跡を望むなら…」と少し似ているが、おそらくそれは僕の好きなメロディなのだろう。これも歌いたいリストに入れることにした。

 

開けて月曜日。静かになった店で一人、また動画を巡っているとまたもや見つけてしまった曲。これもいろいろな人が歌ってるようである。クリスハートの「I LOVE YOU」これは尾崎豊のものではなかった。思わず一緒に歌ってみた。

 

…………

 

この3曲には共通するものがある。

 

歌い出しはともかく、サビに入ると「あれ?声が…遅れて…聞こえるよ…」といっこく堂のような状況になる。

 

 

僕は泣いていた😭

 

 

これが、オジさんの自覚である。


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近頃のトピックと言えば、中国の大窃盗団が捕まってその名も「ピンクパンダ」だという報道にズッコケたくらいの変わらない日常だったのだが、土曜日は嬉しく「少し違う」日になった。

 

 

そもそもは宣伝も営業もしない店。

 

家のような店だから当たり前なんだけど、住所も電話番号も掲載しないことを条件にそれでもぜひにとアプローチがあり、雑誌やテレビに何度か出させていただいたことがある。

 

無論、それで行列などできない。誰もココへはたどり着かないし、取材してくれたメディアの方々のメリットなんてあったのかなと考えてしまうくらい、つまりそれで何かが変わることなどないのだが(それらを見たお客さんが言ってくれるくらいで)、僕には書いて欲しい編集者や、お客さんであるタレントやプロデューサーがいたので安心だったのだ。信頼関係でしか承諾できないし、然るべくアプローチならいつだって受ける。

 

 

そんな中、土曜のまだ早い夜、ある店から電話が入る。

そちらに行きたいというお客さんがいるのだが、紹介しても大丈夫ですか?と恐る恐るの知人からの願いだった。

 

その店は僕の店をヒントにしたという女性が暗証番号で入る酒場を営んでいて、取り組む姿勢は似ているものだからその願いは受け入れることにした。家のような店だから知らない人は少々怖いが、104の番号案内には載っていない僕の店の番号を、その方々にお知らせしてくださいと電話を切った。

 

 

何度も電話がある。店に辿り着くには、土地勘のある人でも判りにくい場所にある弊店だから仕方がない。目印を説明して、やっと来てくれた男性お二人は神戸の人ではなかった。

 

 

「今日実はここで7件目なんです」

 

東京から大阪に出張中だそうで、わざわざ神戸三宮に来た。何と6件目の店で手掛かりがなかったら大阪に戻ろうと思ってたそうだ。毎回大阪への出張時に神戸に足を伸ばし、ココを探し続けていたらしい。なぜ、僕の店をご存知だったのですか?

 

 

その方が、あるファイルを出すとそこには…。

 

 

およそ20年前に雑誌に載った記事と僕の写真。

どこで調べても、地図にない店。20年の時は経過し、僕なら気持ちは薄らぐであろうはずの思いがこの日実ったと涙を見せた。

 

 

嬉しさも勿論ある。しかし何より、見つかるかどうか分からない僕の店の記事を、ずっと持ち続けていてくれたことに驚いた。

 

 

23年目の店ではあるが、いまだ認められた感触が少ない。

しかしながらこの日にその人が言った。

 

「あの記事のイメージ通りの店、人でした」

 

 

店を始めた時と変わっていない。そんないい確認ができた。


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土曜日。来週には記録的寒波が来るらしい。

しかしまだ、穏やかな週末である。

 

3年と少し前、10歳の男の子を連れてきた父親がいた。(2014年8月1日の日記参照 >>>【10歳の紳士と子供な大人】 )その時と同じく、営業時間より前に、10歳になった娘を連れて「加納町志賀デビュー」させたいと言ってきた。息子と同じくして、二分の一成人式である。無論受け入れることにした。

 

土曜、いつもより早くスタンバイする。違うオープニングになぜか普段よりも緊張をしながら親子を待っていた。ほどなくやって来た二人はいつかの息子くんと同様、まさに地に足をつけないまま、おそらくは彼らのお家にあるそのどれよりも高さのある、大きめの椅子のカウンター席に座った。

 

地に足がついていないソワソワ感が、あの日の息子くんと同じかと思えば、女子は子供でも大人でもいつだって堂々としているものだ。最初こそ、暗く誰もいないカウンターに座った不思議に戸惑いを見せたが、すぐに色々興味を持った様子である。

 

「趣味とか楽しいことってあるの?」

 

ここに受け入れている以上子供扱いは違うし、お父さんとのやり取りを観て、僕が思う10歳(ほぼ自分に重ねているんだけど)とは違った振る舞いに敬意を表して聞いてみた。

 

「ハマってるとかそういうのではないけど『お揃いグッズ』っていうのをやってる。お友達とたまたま一緒のものを持ってて、それからじゃあこれもお揃いで持とうかって増えていって…」

 

これは女の子らしいなと思った。よくよく考えてみれば、大人になった女性にもそういう人がいたりする。二分の一成人式は10歳の男の子とは違い、確実に女性の方が成人への上段にいる。

 

気持ちもほぐれたのか、彼女は父に聞いた。

 

「カードキーで入ったけどなぜお父さんはそれを持ってるの?」

 

お父さんは少々説明に困っていたので、僕がその答えを話す。

 

「◯◯ちゃんはお友達と『お揃いグッズ』をやってるでしょ。でも、クラスの女子全員とお揃いじゃないよね?仲のいい友達だから、お揃いが嬉しいはず。だから僕も、みんなにばら撒いて配ってるわけじゃなくて、僕のお家のような店にまた来て欲しいと思えるお友達になった人に、それを渡してるんだよ」

 

女子は理解が早い。あっという間にスペシャルなドリンクを飲み干して、また興味の湧いた奥のソファエリアを覗きに行った。

 

自分の10歳の頃はと考えてみても、今はそんなことは比べようもない時代でもあり、おそらくはこれから先にも現代の子供に驚かされる日々は続くのだろう。ただしマチの酒場に立つ者が、その場に辿り着いた人々と交わし伝えることに時代など関係ない。

 

将来、彼女が断片的に覚えていることと言えば、出入りした暗い大人の空間で少し甘めのジュースを飲んだことと、普段知り得ない自分の親の姿と時間を共有したことくらいだろうけど。

 

ただ、父と子の時間の記憶に少しだけ僕がいれば、

彼女のお揃いグッズの一つになれたようで嬉しい。

 

 

 

 

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