[1日1カクテル608杯目]Bartender sir.14
今日は立春。暦の上では今日から春ですねー。
これから段々と暖かい日が増えてくるのですかね?
今日ご紹介するのはスタンダード中のスタンダード。
マンガBartenderよりこちらのカクテルのご紹介です。
《サイドカー Side car》
Bartender vol.2Glass12「裏切りのグラス前編」より
recipe
・ブランデー2/4
・ホワイトキュラソー1/4
・レモンジュース1/4
→材料をシェイクしてカクテルグラスに注いだら完成です
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ブランデーベースで最も有名なカクテル「サイドカー」。
ブランデーにホワイトキュラソーとレモンジュースの甘酸味のバランスが重なり、美味しい一杯です。
お好きな方も多いですね。
劇中ではブランデーは「クルボアジェ」、ホワイトキュラソーは「コアントロー」を使っています。
「サイドカー」のことはまた後日、詳しくご紹介します。
今回の「裏切りのグラス前編」で取り上げられているのは、シェイクの考え方とジュースの搾り方。
どちらもカクテルを作る上でとても大事なことです。
昔、渋谷にあった「日本バーテンダースクール」に通っていてのですが、そこでシェイクをする中で考えなくてはならないのが4つあると教わりました。
一つ目が「混ぜる」
当たり前ですが、シェイクをすることによって材料を混ぜます。多めのジュース類とお酒使う時は混ざりやすいですし、比重が違うもの合わせると混ざりづらくなります。
どこまでの一体感を作り出すかを考える事も必要になります。
完全に一つの味わいのカクテルを作るのか?、ひと口飲んで、段々と変化していくようにしていくのか?
日本のバーテンダーは一体感を好む方が多いですが、海外のバーテンダーを見ていると変化を好む事が多い様に感じます。
二つ目が「冷やす」
一杯のカクテルの温度をどれくらいにするかと言うのも大事です。
温度が高い方が香りが良くなりやすいですし、冷えていると飲みやすくなります。
NBA新カクテルブックによると、人は体温の+−25℃から30℃が美味しく感じると書いてあります。
三つ目が「加水」
シェイクをする時に氷を使います。
氷を使うので氷が溶けて加水されます。
加水される事により、アルコールの角が和らぎ飲みやすくなります。
使う氷の硬さ、大きさ、形、数によって加水の仕方が変わります。
四つ目が「空気を含ませる」
シェイクとステアの1番の違いがこの「空気を含ませる」ことです。
空気を含ませる事により味わいが柔らかく、風味良く仕上がります。
「カンパリシェカラート」というカクテルがありますがこれはカンパリのみをシェイクするというものですが、カンパリのストレートと苦味が和らいで味わいがだいぶ変わります。
これは空気が含まれる事によって変わるのだと思います。
この4つのバランスを考えながらシェイクをしていきます。
柑橘類のジュースの絞り方ですが、大事なのは優しく絞ることです。
柑橘類には白いところがありますが、ここに苦味があります。
その苦味を出さない様に搾るのが大事になります。
居酒屋さんで生グレープフルーツサワーを飲んでいる人を見ていると、限界までジュースを搾ろうとして、グリグリ回している方がいますが、かなり苦味が出てしまっていると思います。
中心部分の白いところにも苦味がありますので、ここを残す様に搾るか、あらかじめ取り除いてしまうのが良いです。
Bar彩月庵では縦に切り、白い所をカットしてから搾っています。
カクテル作り方、ジュース類の用意の仕方を考えるとまたカクテル作りが楽しくなりますね。
それでは今晩も良いお酒を。
埼玉県まん延防止等重点措置に伴い
〈営業時間〉17:00〜21:00(L.O.20:30前)となります
Bar彩月庵
埼玉県さいたま市大宮区大門町2-25-2
野原ビル3階
Tel 048-782-8558
日曜日定休(連休の時は最終日)