アメリカ大統領選がなんだか大混戦なようで(15:00現在)。
「アメリカ」の付くカクテルでおそらく1番有名なカクテルのご紹介です。
〜アメリカーノ(Americano)〜
⚫️スタンダードレシピ
・カンパリ 30ml
・スイートベルモット 30ml
・炭酸 適量
・(お好みでオレンジスライス又はレモンスライスかカットレモン)
「アメリカーノ」とは「アメリカの(アメリカ人)」を意味するイタリア語。
カンパリとスイートベルモットを使ったシンプルなカクテル。
誕生には諸説あります。
1つは元々はカンパリではなくビターベルモットを使っていて、その派生系として誕生したと言う説があります。
マルティーニと言うベルモットを扱っている、バカルディ社のホームページに書いてあるレシピはこちらを採用しています。( https://www.bacardijapan.jp/cocktails/recipe/americano/
)
最近よく言われている説では、カンパリが誕生した1860年代にカンパリの産みの親「ガスパーレ・カンパリ」が持っていたお店「カフェミラノ」で提供されたのが始まりという説があります。
現在ではこの説が有力です。
「カフェミラノ」で提供され始めていた時は、まだ「アメリカーノ」とは呼ばれていませんでした。
この時は「ミラノ・トリノ(略してミト)」と呼ばれていたそうです。
当時はまだ炭酸が入っていなかったという話と、すでに炭酸が入っていたという両方の話があります。
「ミラノ・トリノ」の名前の由来はミラノはもちろんカンパリの産地。
トリノはスイートベルモットの産地。
そこから取った名前です。
それからしばらくして、1900年代前半にはミラノ・トリノは「アメリカーノ」と、呼ばれるようになりました。
アメリカーノと呼ばれるようなった理由についてははっきりしていません。
・苦いを意味する「アマーロ」から転じた説。
・アメリカ人が好きだった説。
・アメリカ禁酒法時代にアメリカから渡ってきたバーテンダーがアメリカに戻った際に名前をつけた説。
・禁酒法時代カクテルを出す店を「アメリカンバー」と呼んでおり、そこで流行っていたからという説。
などがあります。
何はともあれこの「アメリカーノ」は世界的にも広がっていきました。
福西英三さんの「カクテルズ」によるとに1920年代には日本に入ってきたようです。
1953年に書かれた007ジェームズボンドのデビュー作「カジノロワイヤル」の中の「バラと拳銃」にも登場します。
甘さっぱりとした1杯をぜひお楽しまみください。
色々とお試しくださいね。
それでは今晩も良いお酒を。
Bar彩月庵は18:00よりお待ちしております。