皆さんこんばんわ。
9/19は中秋の名月ということもあり、
ここバーでも、それにちなんだカクテルをと注文を頂くことがあります。
今日はそんな、月にちなんだカクテルをご紹介です。
「ブルームーン」
カクテル好きならご存知の方も多いこのカクテル。
日本におけるスタンダードなレシピですと、
ジンとバイオレット・リキュール、それにレモンジュースを加えてシェークして作るショートカクテルです。
このレシピですと実際は青色ではなく、紫色になるのですが…
青い月=ありえない・存在しないという意味合いの影響を強く受け、日本のブルームーンは「できない相談」「ありえない」というカクテル言葉が有名になっています。
ですので、月の話題が出てロマンチックなカクテルだからといって、なかなかカップルでお越しになられているお客様には、我らバーテンダーも思わず躊躇してしまう問題児でもあります…
1935年にアメリカで大ヒットした名曲「ブルームーン」は、独りの男が恋人もいないで過ごすもの悲しさを、月が青いと表現して歌った曲でもあるので、この曲をご存知の方にも迂闊にはお出し出来ませんね!
ところが、このブルームーン。
本当にそんな元からそんな物悲しい意味合いばかりのカクテルだったのでしょうか?
本当に青い月はありえないのでしょうか?
自然現象で見れば、1883年にジャワ島のクラカトア火山が大噴火した時には、1年中月が青く見えたという記述もあり、近年では、1980年にアメリカ・ワシントン州のセントヘレンズ火山がしたときにも、青い月が観測されたそうです。
科学的には、火山灰など大気中に大きめの粒子が撒き散らされ、波長の長い赤系統の光が遮られると、波長が短く、まわりこむ力の青っぽい色のみが残って見える。
ということらしいです。
(理工学に詳しくないのでよくわかりませんが)
カクテルについても、材料になっているバイオレット・リキュールの商品名になっている「パルフェタムール」は、フランス語で「完全なる愛」という意味であることから、カクテル「ブルームーン」のカクテル言葉の1つにもしっかり、「完全なる愛」といのもあるのです。
お分かり頂けたでしょうか?
ブルームーンが、物悲しいだけのカクテルではないということを。
あと、最初にも述べた通り、
日本のスタンダードレシピでは実際には紫色なので、やっぱりブルームーンは「ありえない」と思うのはまだ早いですね。
ちゃんと、世界のカクテルブックには青いブルームーンのレシピもございます。
今宵は是非、そんな「ありえないこともない」青いブルームーンを楽しんでみるのはいかがでしょうか?
スタッフ一同。皆さんのご来店を心よりお待ちしております。